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便利の弊害

2008.01.22 20:58|naoko@kisoji
2007年は食品偽造や賞味期限改ざんの問題が多数ありました。

本質的に消費者を欺くことをしていた企業もありますから、
そういう事は絶対に許されないことなのです。

ただ、食品・飲料・酒類に関わらず、製造メーカーとして感じるのは、
『欠品するな、在庫は置くな』と言う流通業からの要求があったことに
起因する部分もあるのではないかと言うことです。

コンビニエンスストアの登場以降、
『いつでも、どこでも、なんでも…』と言う感覚が普通になってきましたよね。
でも、食品にとってそれを実現する為には、
保存に対してクリアしなくてはならない事項が山ほどあるんです。

でも、賞味期限が長すぎれば逆に不安に思い、消費者の皆さんは手に取らない。

でもでも、いつでも棚に並んでいなければその商品は忘れ去られてしまう。

私たちが造っている様な職人の手を介するものは地場産業であり、
心も手も込められたものであり、扱ってくださる方々もよく理解してくださっています。
だからこそ、欠品=付加価値的な捉われ方もありますが、
『便利』の上に成り立つ商売に於いては、
欠品=存在価値の消滅
になるのでしょう。

メーカーとしては、最高の品質のものをお客様へお届けしたいと
感じているのはどんな業態であっても同じであると思いますが、
メーカーだけでは商品を流通させることは非常に難しく、
必然的に、問屋業や小売業にお世話になっているのが現実なのです。

誰かに売っていただかなければ自社が在庫を抱えてしまうのです。
売れずに会社が潰れてしまうことだって大いに考えられます。

その為に、多少の無理を承知で受注をしてしまっている現実があり、
賞味期限が近付けば返品が生じ、新たな商品を送らなくてはならないのです。
そこに次第と拍車がかかってきて賞味期限の改ざん等に繋がってきたのではないでしょうか。

よくコンビニエンスストアやデパートで賞味期限の過ぎたお弁当を捨てるシーンをTV等で見ます。

はっきり言って、そこで捨てられたものもまだまだ食べられますよね。
今では家畜の飼料として再利用はされているようですが、
地球上には食料難で苦しんでいる人々も山ほどいるんです。

そんな人々の前で、賞味期限を一時間過ぎたからと言って、
食べられる食材を捨てることが出来ますか?????

捨てるんだったら、作らなければいいじゃないですか。
商品が売切れてしまったら、それでいいじゃないですか。
そんなに必死になって売らなければ皆さん死んでしまうほど危機に陥るのですか。

便利を追求しすぎたからこそ、
その弊害として食品偽装問題が多発しているのでは…と感じる節もあります。

もっと『食べる』と言うことに対して、人々が素直に向き合って欲しいと思います。
欲しい時に欲しいものが手に入るなんて世の中、おかしすぎると思います。
自分の欲求に対して『我慢』することをしなくてはダメだと思います。

そういう意味では、酒造りの為に田舎に帰りましたが、
田舎の生活と言うのはいいものです。

いつでも、どこでも、欲しいものは大して手に入りません。
手に入れるためには車で一時間なり、電車で一時間なり、
下手すれば取り寄せなくてはならず、2-3日待つことも。

それでいい気がします。
そう焦らずとも、豊かな生活はできるのです。


◇◇◇お酒の賞味期限って???とよく聞かれます◇◇◇
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