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ご無沙汰しておりました。

2008.11.27 21:41|naoko@kisoji
何だか、試練なんていう大袈裟な言葉を使い皆さまにご心配をお掛けいたしておりました。

コメントを頂きました皆さま、お返事もしておらず失礼いたしました。

事の詳細はといいますと、
実は20BYの湯川酒造は10月末より新体制で始まっておりました。

これまで杜氏として湯川の酒を醸してきた下さった鷲澤氏も70歳を過ぎ、
頭としてず~っと一緒に酒造りをしてきた花岡氏も60歳に近くなり、
そろそろ杜氏を交代してもいいんじゃないかということで、
今季は鷲澤氏を親方として、花岡氏を杜氏として新体制で始まったのです。

とは言っても、親方として今年は現役で頑張っていただくはずで、
私も自分の経験の為にも麹屋を志願して代わってもらったとは言え、
それは親方がそばについているからこそ出来ることであったのです。

指導してもらいながら、自分の感覚を身につけていこうと。

ところがどっこい、その親方が家庭の事情で今季一切来れなくなってしまったのです。

私だけでなく、新杜氏自身も実のところ親方への気持ち的依存度は大きく、
特に私は麹の仕事を全く一人で管理していくことになってしまい、
一気にプレッシャーがのしかかり、自信をなくしてしまっていたんです。

そんな中で、麹作りに一生懸命になればなるほど、
本当にうまくいかなくって、
夜中も麹室行ったり来たりしても答えは見えず、
麹菌の声なんて、どんだけ耳を傾けても私には聞こえてこなくって。

必死になればなるほど、麹菌はまったく思わぬ動きをしていたり。

そうは言ってもくよくよしている時間はなく、
始まってしまった酒造りは進んで行き、立ち止まっている暇もないんですよね。

親方が来れなくなって約2週間。

私も新杜氏もより多くの話し合いをするようになり、
ひとつひとつのことに対してゆっくり立ち止まり考え、
進めていくようになりました。

親方がいなくなってしまったことは、本当に寂しく、
先日時間を作って自分の部屋や机を片付けに来た親方の表情はとても無念そうに見え、
もっと別の終わり方が出来なかったものかと今では思うけれど、
それは考えても仕方のないことであって、現実なのですね。

親方には申し訳ないですが、
今この現実をチャンスと受け止め、
新杜氏とともに様々なことに取り組んでいければいいなと、
今ではとても前向きな気持ちになりました。

麹作りも、相変わらずうまくいかない中にも、
少しずつではありますが、うまくいくような兆しが見えてきたような気がします。

そうこうしているうちに、先日いよいよ初しぼりを迎えました。
一本目の醪は毎年色々と不安があるものですが、
今年の一本目、普通酒、なかなかのいい酒になりました。

これから醸される50本の醪、本当に楽しみでわくわくします。

とは言え、やっぱり20BYは私にとって試練なのでしょう。
これを乗り越えることで、
一歩酒造りの職人に近付くことが出来るのかもしれません。



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