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酒造計画!

2009.08.27 21:52|naoko@kisoji
ちょっと早いんですが、H21BYの酒造計画、立ちましたぁ!!!



って言っても、まだ原案の段階ですが。

ひとまず、3月上旬の甑倒しまで、
酒母の仕込みも麹の引き込みも、醪の仕込みも、
日次まで落とし込んで計画を立てました。

例年は、おおよその仕込み時期を計画しておき、
日次の計画は半月毎くらいに立てていたのですが、
今季は朝の蒸かしに変更することもあり変則的な製造計画になりそうな為、
とにかく計画通りに進めていけるよう心掛けたいのです。

例年は、毎週日曜日は蒸かしのない日であった為、
小谷村から来ている杜氏や蔵人さんたちは土曜日の午後に帰宅していました。

で、月曜日の早朝に戻ってきて、午前中に洗米を行い、
午後から蒸かす…と言うパターンだったのです。

これが、朝の蒸かしに変更になるってことは、
当然その日蒸かす米は前日の夕方までに洗わなくてはなりません。

朝の蒸かしに変更した理由のひとつは、
前日の午後を丸々洗米の時間に充てられるということだったのですが、
と言うことは休みの次の日の蒸かしの米は、
休みの日の午後に洗わなくてはいけなくなってしまうんですよね。

他の蔵の皆さんがどのように作業を進めているのか、
もっと色んな人に聞いてみて参考にしたいなと思いますが、
うちの場合、小谷村の自宅へ帰る(往復6時間)時間を設けなくてはならず、
その分休日の取り方が非常に難しくなってしまう気がします。

杜氏を含む小谷村から来ている2人は、
自宅へ帰る回数が減ってしまう可能性も了承していただきましたが、
逆に自宅から通っている蔵人さんにとっては、朝の出勤時間は早くなるし、
小谷村へ二人が帰ってしまう休日のしわ寄せが自分に来るんじゃないかって、
不安に思っている部分もあるんだと感じます。

まぁ、皆さん家族がありますしね。
私みたいに、自宅だし、家業だしってわけにはいかないんでしょうけど。

そんな中、私自身はといえば、
前季も結局のところ休日でも醪の分析をしたり、
ほぼ毎日何かと仕事をしていたので、
今季も同じと考えれば、別にいいのかな~なんて。

私は従業員じゃないから、労働基準法とか働きすぎとか関係ないし^^;

何より、誰もいなくなってしまう休日に
醪たちが放ったらかしになってしまうのがかわいそうで、
見ててあげたい気持ちの方が大きいのですが。

今季は休日のローテーションを組めるように、
うまいこと蒸かしのない日を作りつつ、
できるだけスムーズに甑倒しを迎えられればいいなって思います。

今日できたばかりの酒造計画は、今日杜氏の自宅に郵送しました。

たぶん、こんな計画じゃダメだとか、
色々とダメだしはあるんじゃないかな~って思いますが、
毎年2月下旬から3月に吟醸がひと段落してくると、
集中力がもたなくなってきてしまうんです。

だったら、まだまだ集中力もやる気も持続できる前半戦を
しっかりがんばろうかなって。

あんまり長く酒造体勢が続くと、身体がもたないですから(^_^;)
ひとりで抱え込むのは良くないことだけれど、
蔵のみんなの志気をもっともっとあげていく為には、
やっぱり私が率先して頑張らなければならないんでしょう。

とにかく今季、身体を壊すことなく乗り越えられるよう、
心に余裕を持って酒造期に臨みたいと思います。




◇◇◇酒造り、楽しみだけども不安で憂鬱です…◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!!◇◇◇

よく解らないけど、政治のはなし。

2009.08.26 19:24|naoko@kisoji
8月30日の衆院選まで、あとわずかとなりましたね。
私はその日出張に出てしまうので、
期日前投票に行ってこなくてはなりません。

政治の話って、正直疎くてよく解らないことが多いのですが、
今この年齢になって考えてみると、
本当に実生活に直結していることが多々あるんですね。

うちなんかは、中小企業ですから、
色んな場面で国や自治体から守られていかなくては、
企業の存続が危ぶまれる状況であります。

国民目線の政治を!!!って、多くの政治家が主張していますが、
国民目線って一体どういうことなんだろうって、
いまいち私には解らないんですよね。

ここ最近の経済状況下で、
大手スーパーや量販店で値下げをかなりしています。
イチ消費者の目線で考えれば、家計の負担が減って、
それはありがたい事なのかもしれませんが、
じゃぁ、その値下げのしわ寄せって、どこに行ってるのかなって。

そんなに簡単に原価は変えられないし、
むしろ原価が上昇している最中にもかかわらず、
消費者に渡る価格は下がっていく。

もちろん、小売業や卸売業も薄利多売で負担を強いられているのだと思いますが、
最終的に私たちのような製造業まで値下げの煽りがのしかかってくると、
製造業(メーカー)は逃げ場がないんですよね。

大手企業ならともかく、中小企業や農家、酪農家などにとっては、
非常に大変なことだと思います。

まぁ、その分私たちのような商売をしている立場では、
大手の繰り広げる価格競争に巻き込まれないのが、
身を守る一番の方法だとは思うのですが。

先日、とあるスーパーの値下げの状況について特集されていたので見ていたのですが、
本当にばかばかしいほど安い値段の商品が、タイムセールで飛び出してくるんです。

そしてその商品に群がるお客さんたちはと言うと、
商品が潰れても、袋が破けても、
とにかく安いものを手に入れたいって一心で、
商品が頭上を飛び交うのもお構いなく、奪い合いをしているんです。

なんか、その様子をテレビで見ていて、
その商品を作った人たちがかわいそうでなりませんでした。

安いものを手に入れるのは悪いことではないけれど、
商品は必ず誰かの手を経て作られているということを忘れて欲しくない、
どんなものであっても、商品に愛情を持って欲しいと思いましたね。

で、そのスーパーの店長さんは、インタビューにこう応えていました。

『なぜ、こんなにも安い価格で売れるのですか?』
『消費者の皆さんは、値切れた時って嬉しいですよね。
 私も、その値切る喜びを味わっているんです。』

要するに、仕入の段階で値切っているんですよね。
なんか、切なくなりました。

商品って、必要以上に高いのはおかしいけれど、
その商品に適切な価格ってのが、みんなあるんです。
消費者の立場としても、やはりそれはその商品を手に入れる対価として、
当たり前に支払うべきものなんです。
ただ安ければいいってもんじゃない気が本当にします。


で、本当に書きたかったことはまた別にあったのですが…。
話がずれちゃいました^^;

えっと、租税特別措置法ってのがあるのはご存知だと思うんですが、
酒類業界ではその租特法第87条により、
中小メーカーの酒税が一部軽減されているんです。

うちの規模でいくと、租特法の恩恵を最大限に受けているわけなんです。

現在、酒類業界も含めて租特措置の項目は約300あるらしく、
その減税額は年間で5兆1千億円にもなるんですって。
そんなにもの額になっているなんて知らなかったので、かなり驚きました!!!

何年か前にも、酒類の租特措置の期限が迫ってきて、
延長できるかどうかでドギマギした時期がありましたが、
それだけの減税額とは言え、やっぱり中小企業は国に助けられなければ、
独り立ちしていきにくい状況はあるのです。

だからどうって言うわけではないんですが、
仮に高速道路が無料化になったり、
色んな税金が様々な使われ方をして、
消費者目線として考えれば恩恵を受けられそうなことが多々あります。

でもその背景で、租特措置の廃止なんて事態になって
税源を確保しようなんてことに…。
(だって、5兆円も確保できるんですよ、租特廃止によって。)
まぁ、そんな事態は起こらないと思いますが、万が一そんなことになったら、
生きていけなくなる中小企業が多発するんじゃないでしょうか。

まぁ、国としても子どもを育てやすい環境だったり、
経済対策だったり、考えなくちゃならないことは山積みで、
中小企業のことばかり考えているわけにはいかないってのも、よくわかるんですけれど。

消費者には見えにくいところで、税源確保して、
消費者に解りやすいところで消費者に還元するって図式にならないことを、
願ってやまないわけです。

私はイチ消費者でもあるけれど、
日本と言う国で商売をしている中小企業の一員なんです。

最近では、その商品の後ろにある企業や生産者の皆さんの気持ちを
しっかりと考えてお金を使っていきたいと心から感じます。



◇◇◇選挙ってむずかしいです。◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!!◇◇◇

フォークリフト!

2009.08.23 10:01|naoko@kisoji
お盆明け早々、17日~20日までの4日間、
従業員さん2人と一緒にフォークリフトの技能講習を受けに行ってきました。

これまでも、社内でのフォークリフトの運転業務は普通に行っていたのですが、
実はフォークリフトは技能講習終了証を持っていないと運転してはいけないものなのです。

こんなこと、堂々と書いてはいけないのかもしれませんが、
講習を受けないで運転している人は全国的にもかなり多いのだそうです。

講習は学科が8時間と実技が24時間で、かなり長いものだったのですが、
始まる時に教官より『フォークリフトこれまでに運転していた人は?』
と言う質問があり、私も含めて8割程度の人はもうすでに実務として使用していたんです。

ただ、そうやってフォークリフトが何ぞやと言うことを理解せずに、
使っている人が多い為、事故もかなり起こっているようです。

フォークリフトって、慣れてしまえばかなり簡単に運転できるのですが、
車体が小さいくせに大きな荷物を運べる馬力があり、
車体が小さい為、バランスが悪く、
車体が小さい為、小回りがきくのですが、
少しのハンドル操作のミスが突発的な動きにつながり、
なにより車体が小さい為、簡単そうに見えてしまうところが、
事故の多さの原因なのだそうです。

と言うわけで、4日間も会社を空けて講習を受けに行くのには、
かなり抵抗があり、始まる前は実技も1日でいいのにねなんて言っていたんです。

ところが、実技講習が始まってみると、これが結構難しいんです。
とにかく基本操作を十分に覚えることが目的とされており、
荷役の練習よりも、フォークリフトをいかに安全正確に走行させるか
と言うことに重点を置いた講習内容でした。

クランクのある走行コースがあり、
少ないハンドル操作で正確にそのコースを前進でも後進でも走れるよう、
繰り返しの練習が行われました。

荷役に関しても、パレットに一回でつめをさせるよう、
これまた繰り返しの練習が行われました。
もちろん、すべての動作には指差し呼称確認がしっかりなされます。

教官も、実務は基本を知った上での応用ですから…と、
しっかり基本を覚えるよう指導がなされました。

4日間ともとても天気がよく、実技講習は炎天下で行われた為、
熱中症になりそうなくらい、暑かったし、
緊張して運転していることもあり、かなり疲れた講習でしたが、
今回講習を受けて、今までよくわからずに運転していた
フォークリフトのことが、よく理解でき、
基本操作を十分に叩き込んだ為、
実務で使用するときも、今までにはない緊張感を持てるようになりました。

フォークリフトを含め、様々な建設機械がありますが、
昔はその資格の区分も大きかった為、やはり事故が多く、
現在では様々な作業に関して全て個別の資格があるのだそうです。

慣れた頃に出る油断が、
人命にも関わる事故に繋がるという事を念頭に、
安全正確な使用を心がけたいものです。



◇◇◇自動車の運転も、慣れた頃が危ないですね◇◇◇
◇◇◇気を引き締めて運転します!◇◇◇
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鳥居峠を歩いて木曽路を楽しむ!

2009.08.15 15:57|naoko@kisoji



先週8日9日で、東京浜松町の名酒センターご一行様が、
ここ藪原の地まで足を延ばしてお越しくださいました。

で、今回の企画は『鳥居峠と木曽路を楽しむ』と言うことで、
藪原の一個手前の奈良井駅で電車を降り、
奈良井宿~藪原宿までの峠道(旧中仙道)約6キロを、
2時間半程度で歩いて蔵まで来てくださいました。

心配していたお天気も、たま~にお天気雨がぱらっとする程度で、
ほとんど雨に当ることがなかったようです。

コトの発端は、名酒センターの武者社長が以前蔵に来られた時、
『尚子!鳥居峠を歩いてみたいから、付き合ってくれんか。』
のひとことから始まりました。

6月だったと思いますが、もうすでに暑い日が続いており、
『え~今から峠越えなんて嫌ですよ~!!!』
と言いつつも、結局お付き合いして一緒に峠越えをすることに。

実は、峠の頂上の円山公園までは何度も行ったことがあったのですが、
そのまま奈良井宿まで抜けたことがなかったので、
そうはいっても、いい機会かなと思って急遽支度をして出発。

そんなこんなで、
『じゃぁ今度は名酒センターのお客さんとツアーで来よう!!!』
てなことで、今回の企画が立ち上がったわけです。

鳥居峠は道も比較的整備されており、
アップダウンもそれ程きつくない為、
結構歩きにくる観光客の方がいらっしゃるんです。

ただ、どうしても奈良井宿の方が観光地として有名だし、
旅館やお土産屋さんやお食事処も多い為、
藪原駅で電車を降りて奈良井宿まで歩くと言うコースを辿る方が多く、
せっかく藪原の地を踏んでいるにも関わらず、
ただ通過されてしまうことがちょっとだけ切ないのです。


鳥居峠散策コース


今回はその真逆のコース。
奈良井駅で一度皆さまをお迎えし、
そのまま私は車で蔵に戻って、時間を見計らって藪原側の
峠を下ったところで再度お出迎えをしました。

風は涼しげなものの、結構気温が高かったのですが、
そんなことなんのその、皆さん軽快な足取りで峠を下ってこられました。

その後、蔵に到着してまずは冷たいお茶で…とご用意していたのですが、
『ここはキーンと冷えた冷酒で…。』との声に、
少々驚きつつも、
あ~確かにこれだけ歩いてからの一杯はさぞかし美味しいだろうな~と、
自分も一緒に歩いてその美味さを実感したかったなぁなんていう小さな後悔を胸に、
夜の宴会で呑むように冷やしてあったお酒を早速開栓。

これまた、皆さんお茶にはまず口をつけず、お酒が出て乾杯!
そんな日本酒の素敵さに私も思わず一緒に乾杯してました^^;

おいしいぃぃぃっ!!!て、笑顔で呑んでくださるので、
本当に幸せですね。

その後は、蔵の見学と試飲をしていただき、
普段はほとんどご覧頂くことはないであろう、
呑み切りの作業のデモンストレーションを行い、
夕方からは近くの『おぎのや』さんでそば懐石を食べながら、
木曽路と十五代九郎右衛門のお酒を楽しんでいただきました。

旅館に戻ってからも、私も一緒に二次会に参加させていただき、
色んなお話をしているうちに、夜は更けていきました。

翌日は、疲れなんてどこ吹く風といった感じで、
蔵に再度立ち寄っていただき、
その後電車で洗馬(セバ)駅まで移動、
美寿々さんのお蔵を見学しに、また約1時間の道のりを歩いて行かれたそうです。

今回は本当にありがとうございましたっ!!!




◇◇◇鳥居峠、実は奈良井側から歩いた方が楽だと思います◇◇◇
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備えあれば憂いナシ。

2009.08.11 21:31|naoko@kisoji
今朝の駿河湾沖の地震、ここ木祖村でも震度3の揺れだったそうです。
まだまだ夢心地だった私も、ふとトコトコトコと怪しげな音に目が覚め、
『あっ!地震だっ』って布団の中で思ってからしばらくはゆ~っくりと揺れ、
その後、グラグラグラと大きな横揺れがやってきました。

木曽地域ではどうやら縦揺れがなく、
従業員さんたちの自宅含め、特に被害はありませんでした。

ですが、ニュース等を見ていると、
やはり静岡県内では大きな被害が出ているようです。
地震だけでなく、台風や土砂災害で被害にあわれた皆さまへ、
早く日常生活に戻れることを祈り、心よりお見舞い申し上げます。


で、今回の地震は、本当に『備えあれば憂いナシ』を学ばされたものでした。

うちの蔵は、敷地が狭いので、瓶詰をして出荷待ちのお酒は、
P箱3段を1パレットとして、それを2段積みしているのがスタンダードです。

それは300mlでも720mlでも1.8Lでも同じなのですが。

地元消費が多い普通酒や、パレットに乗せずに冷蔵庫で貯蔵しているような1.8Lは、
8本入りのP箱に入れているので、互い違いに組んで3段に積み上げることができます。

しかし、300mlや720ml、そして6本入りの1.8LのP箱は組むことができないので、
どうしても棒積みになってしまいます。

ということは、棒積みになっているお酒たちは非常に揺れに弱いのですね。

それは地震とかだけでなく、フォークリフトで運ぶときにも、
棒積みのままだと横に倒れる危険性があるので、
重ねたP箱の外周を紐で縛って固定をするんです。

で、昨日1.8Lを6本入りのP箱に3段重ねでパレットに積んで、
2段目に積み上げようと思った時、
どうせすぐ出荷されるし、大きな地震なんて近々来ないだろうし、
紐で縛らなくても大丈夫だよな…って勝手に思って、
結局2段目に乗せたにも関わらず、紐で縛らないままだったのです。

で、明け方の地震。

前日に『どうせ地震なんて来ないだろう』って高を括って
ひと手間を惜しんでしまったせいで、
地震が来た瞬間に、まずそのお酒たちが脳裏をよぎり、
あ~崩れてたらどうしよぉ…って、めっちゃ焦りました。

幸い、それ程大きな揺れではなかったようで、
P箱が崩れていることはなかったのですが、
やっぱり備えは必要なんだなって、つくづく感じました。

たったひと手間ですからね、紐で縛ることなんて。

惜しんではいけないことなのだと思います。

耐震対策だけでなく、様々な場面でまぁいっかで済ましてしまっていることって、
実はあるんじゃないかなぁ…って。

今回は自分の思考としてあまりにリアルに地震が来たので、
かなりびっくりもしましたが、いい教訓になったと思います。


◇◇◇東名が通行止めだと、中央道が混むのかな◇◇◇
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初呑み切り!

2009.08.10 22:04|naoko@kisoji
いっぱい書きたいことはあるのですが…。
はい、ひとつづつupしていきますね!!!

8月5日は毎年恒例の【初呑み切り】がありました。




タンクに貯蔵したお酒の熟度や火落の有無を確認する為、
7月下旬から8月上旬くらいに全てのタンクの呑み切りを行い、
貯蔵状態のチェックを行います。

昔は各蔵ごとに自社で行っていたものだと思うのですが、
今、木曽の酒造協会では5醸持ち寄りで初呑み切りを行います。

国税局の鑑定官の先生と、県の先生にお越しいただき、
客観的な評価も頂きます。

今後、秋から冬に掛けてお酒を出荷していくに当り、
このタイミングで酒質のチェックを行うコトで、
どのタンクから払い出していくかとか、飲み頃はいつかなとか、
色々と考えて利き酒することになります。

うちの蔵ではまだまだタンク貯蔵がメイン。
タンク貯蔵のメリットは、そのタンクが満タンにさえなっていれば、
空気に触れることもなく、母体が大きいので、劣化も少なく済むと思います。

ただし、タンクのある空間の気温がそのままお酒の貯蔵温度になってしまう為、
(冷却水をタンクの周りに回して気温マイナス5℃といったところでしょうか。)
あまり気温の高い貯酒スペースにあるタンクのお酒は、
どうしても香りが先行して熟してきてしまう気がします。

冷蔵蔵ではないので、夏場の温度は蔵内でも18℃くらいまであがってしまいます。
ましてや、屋外タンクなどでは23℃くらいまで。

いつも書いているのですが、
お酒造りはしぼるまでが50%、貯蔵から出荷が50%なのです。
この貯蔵での失敗は、本当に取り返しがつかないんですよね。

でも、一本一本のタンクに愛情持って接することで、
同じ18℃の温度帯にあるタンクのお酒でも、
全然違った味わいになると思います。

どうせ18℃まで上がっちゃうんだから仕方ないじゃん。
なんて思っていると、お酒もそっぽ向いちゃう気がします。
下手したら火落ちしちゃったりするかもです。

やっぱり周辺のお掃除もこまめにして、
毎日貯酒蔵を通るたびに今どんな状態かな~って、
思いを馳せてあげるだけでも違うんだと思います。

今年の初呑み切りの全体的な印象は、
『香り先行型の熟成』です。
アル添酒も特定名称酒も、その傾向が見られたと思います。

あと、『酸が浮く』でしょうか。

香り先行型の熟成は、貯蔵温度が高いと起こりうることだそうです。
酸が浮くのは、20BY麹作りを変えたのでそのせいかなと…。

アミノ酸があまり出過ぎるのが嫌だな~と思って、
アミノ酸が出にくいように製麹はしていたんですが、
それが功を奏しすぎたのでしょう。

日本酒度も酸度も通常のうちの作りのバランスと大きくは違わないのですが、
アミノ酸度が例年より低くなっていたのです。

新酒の頃はフレッシュさも重なってあまり酸が浮くようには感じていなかったのですが。
どうやらその傾向によって、酸が浮くように感じるのだそうです。

ただ、それは原酒の状態での味のバランスであって、
これがまた加水して火入すると、バランスは全然変わってくるんですね。

これがまた日本酒の素晴らしいところ。
加水調整もまた酒造りのひとつなのですね。



◇◇◇立秋も過ぎ、夏が来る前に秋になったような気温です◇◇◇
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空の色が変!

2009.08.02 21:02|naoko@kisoji
今日の夕暮れ間近。
空の色が変だったんです。

ていうか、大気の色が変だったんです。

すっごく黄みがかっていて、
黄砂にまみれているような、すっごくくすんだような。

そういえば、金曜日の同じ夕暮れ間近。
松本に向かう車中から見た景色も、
同じ様に黄みがかっていました。

なんか変。

地球が変???


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単純な…。

2009.08.02 17:38|naoko@kisoji
確認ミス。

私を含めて4人以上もの目をすり抜けてしまった、
本当に単純な確認ミスが発覚しました。

先月29日に出荷した『大吟醸酒粕』の賞味期限の表示が、
本来であればH22年3月31日であるべきところ、
H21年
3月31日となっていたのです。

この商品の日付の刻印には、回転式の日付用のはんこを使用します。

清酒の日付表示は通常賞味期限ではなく、製造年月である為、
瓶詰した日を製造年月として刻印します。

瓶詰のラインの中で刻印できるものもありますが、
出荷時にはんこを使用して刻印するものもまだ数多くあります。

と言うことは、製造年月のはんこは、当然H21年○月ってわけで。

酒粕は賞味期限を刻印しなくてはならず、
日頃、はんこの年の部分はH21でほぼ固定であった為、
はんこの日付を変える時に単純に年の部分を変え忘れてしまったのでしょう。

で、賞味期限を刻印した巻紙は、
私も見ているし、巻く前に営業にも確認してもらっていたし、
容器にその巻紙を巻く作業をした人も見ているハズだったんです。

日付は3月31日であることをしっかり確認したのに、
年の部分までは、思い込みでOKと勘違いしてしまい、
そのままになっちゃったんですね…。

出荷してしまった商品は、一瞬店頭に並んでしまったのですが、
店舗のスタッフさんが気づき、棚から下げてくださっていました。

が、完全にお得意先にご迷惑をお掛けしてしまい、
会社としても回収や出荷しなおしで、無駄な手間が増え、
皆がしっかりと見ていさえすれば、起らなかった事が、
いとも簡単に起こってしまったんですね。

大反省です。

そのお陰で、昨日は一日商品の回収とお詫びに走り回ることに。

今、消費者の方々も商品の日付や表示にとってもシビアになっているし、
ちょっとした表示ミスが大きな信用を失う事態に発展する可能性も。

今年入った新入社員の子にも、
『作業の度に必ず指差し確認をして、ミスのないように!!!』
なんて、かなりしつこく言っていたのに、
結局、自分たちもその確認が不足してしまっていたんです。

トホホでした。
情けないと言うか。

もう二度と、同じミスは繰り返してはいけませんね。

あまりに日常の作業になってしまうと、
どうしてもなんとな~く確認を怠ってしまうことがあるのですが、
当たり前になりすぎた作業ほど、要チェックですね。


何だか最近、色んな小さなことがうまくいきません。
仕事もプライベートもそれぞれに。
このジトジトした天気も早く晴れてくれれば、
自分の気持ちもパァッと晴れて、
色んなことがうまくいくのかな~なんて。



◇◇◇8月なのに夏らしくないですね…◇◇◇
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