旅日記~岩国編
2010.05.23 09:33|naoko@kisoji|
蔵見学のご報告を。
広島のお酒を堪能した翌朝は、ちょっと早い目の出発。
バスで一路岩国へ。
まずは、海にほど近いお蔵『雁木』さんへ。
こちらの社長さんは、東京出張などでお会いすることも多い方。

お蔵の外観は、モダンな洋館風で、趣がありました。
社長さんのお話をお伺いした後、
釜場から麹室、仕込み蔵まで、
細かく説明していただきながらご案内いただきました。
今回、興味を持っていたのが、酒造環境の違いについてです。
ナゼって、うちの蔵の場合は、
厳寒期では外気がマイナス10℃や15℃に。
秋口やや春先に、日中でマイナス5℃とかだと、
『今日は暖かいね~』なんて言えちゃう環境。
その反面、岩国では寒くても気温がマイナスにはならないとか。
やはり仕込み温度を下げるのに苦労されているとかで、
米麹の保存方法等にも、かなり気を遣われていました。
そもそもの湿度も違うでしょうから、
蒸米の仕方や、麹米の引き込み後の晒し方や、
それぞれに、納得したり、へぇって思ったり。
専門的な道具を買うと高価なものも、
安価に手に入る同じ様な仕組みの他の道具を上手に使っていたり、
自社でもやってみようかな~と言う工夫がそこかしこに見えました。
さて、『雁木』さんでゆっくりじっくり見学をした後は、
続いて『獺祭』さんの蔵へ。
同じ岩国でも、『獺祭』さんは山の中。
移動時間も限られていましたが、
『雁木』の社長に、
『岩国に来たら錦帯橋見ないと!』とオススメいただいたので、
バスの中から錦帯橋を眺めてきました。

美しい景観ですね。
時間があれば、ゆっくり歩いてみたかったですが…。

そして、『獺祭』さん。
こちらは『雁木』さんとは正反対の蔵元さんで、
奥に移る大きな白い建物が新蔵です。
今年の7月から本格始動とのこと。
目が飛び出るばかりの施設です。
日経ビジネスにも『勝ち組』として掲載されたお蔵です。
純米大吟醸ばかりの醸造で、年間を通して酒造りをしています。
醪の本数にして、年間300本!!!だとか。
杜氏さんに、『正直気が滅入りませんか???』とお聞きしたら、
『毎日の仕事になっているので、逆に気になりません。』…と。
もっともっと機械化されたお蔵かと思っていたのですが、
洗米も水切りも15キロずつの限定吸水で行っていますし、
麹造りも、30~40?の箱麹法で、
製麹機は使っていなかったですね。
その代わり、新蔵の麹室には…驚くばかり。
いわゆる大会議室ほどもあるステン張りのひろ~い部屋に、
乾燥した空気を循環する為の装置があって、
30~40?盛れる箱も、ひとつひとつにファンが付いていて、
最終的に強制乾燥できるようになっていて…。
とにかく、私たちが普通に考えられる麹室とは全く違って、
麹室に入ったのに、
『ここは何の部屋ですか?』って聞いちゃうくらい。
ただ、どことなく『雁木』さんの麹造りと共通項があるような。
同じではないけれど、山口流なのかな???
ただ、『獺祭』さんは、醪によって酒質が違うことのないように、
洗米も蒸米も、製麹方法も、仕込み方法も、醪経過も、
できるだけ一定にできるように、管理しているようですね。
安定した酒質を常に提供できると言うのも、
ひとつの蔵の考え方だと思いました。
見学の後は、社長さんのお話をお伺いしました。
お酒造りだけでなく、経営的な観点からも、
お話を聞いていて勉強になりましたね。
蔵見学の後は、帰宅の途につくべく、バスで広島駅へ。
バスの中は当然、両蔵元さんで購入したお酒で乾杯です。
どんなところで、どんな風に造られているお酒か、
知ることによって、そのお酒の味わい方も変わってきますね。
美味しく美味しくいただきました♪
さて、今回私は広島駅で皆さんとお別れして、ひとりで松山へ。
広島港から松山観光港まで、高速ジェット70分です。
夕刻の瀬戸内海をプチクルーズです。

◇◇◇次回は【愛媛編】です◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!!◇◇◇
広島のお酒を堪能した翌朝は、ちょっと早い目の出発。
バスで一路岩国へ。
まずは、海にほど近いお蔵『雁木』さんへ。
こちらの社長さんは、東京出張などでお会いすることも多い方。

お蔵の外観は、モダンな洋館風で、趣がありました。
社長さんのお話をお伺いした後、
釜場から麹室、仕込み蔵まで、
細かく説明していただきながらご案内いただきました。
今回、興味を持っていたのが、酒造環境の違いについてです。
ナゼって、うちの蔵の場合は、
厳寒期では外気がマイナス10℃や15℃に。
秋口やや春先に、日中でマイナス5℃とかだと、
『今日は暖かいね~』なんて言えちゃう環境。
その反面、岩国では寒くても気温がマイナスにはならないとか。
やはり仕込み温度を下げるのに苦労されているとかで、
米麹の保存方法等にも、かなり気を遣われていました。
そもそもの湿度も違うでしょうから、
蒸米の仕方や、麹米の引き込み後の晒し方や、
それぞれに、納得したり、へぇって思ったり。
専門的な道具を買うと高価なものも、
安価に手に入る同じ様な仕組みの他の道具を上手に使っていたり、
自社でもやってみようかな~と言う工夫がそこかしこに見えました。
さて、『雁木』さんでゆっくりじっくり見学をした後は、
続いて『獺祭』さんの蔵へ。
同じ岩国でも、『獺祭』さんは山の中。
移動時間も限られていましたが、
『雁木』の社長に、
『岩国に来たら錦帯橋見ないと!』とオススメいただいたので、
バスの中から錦帯橋を眺めてきました。

美しい景観ですね。
時間があれば、ゆっくり歩いてみたかったですが…。

そして、『獺祭』さん。
こちらは『雁木』さんとは正反対の蔵元さんで、
奥に移る大きな白い建物が新蔵です。
今年の7月から本格始動とのこと。
目が飛び出るばかりの施設です。
日経ビジネスにも『勝ち組』として掲載されたお蔵です。
純米大吟醸ばかりの醸造で、年間を通して酒造りをしています。
醪の本数にして、年間300本!!!だとか。
杜氏さんに、『正直気が滅入りませんか???』とお聞きしたら、
『毎日の仕事になっているので、逆に気になりません。』…と。
もっともっと機械化されたお蔵かと思っていたのですが、
洗米も水切りも15キロずつの限定吸水で行っていますし、
麹造りも、30~40?の箱麹法で、
製麹機は使っていなかったですね。
その代わり、新蔵の麹室には…驚くばかり。
いわゆる大会議室ほどもあるステン張りのひろ~い部屋に、
乾燥した空気を循環する為の装置があって、
30~40?盛れる箱も、ひとつひとつにファンが付いていて、
最終的に強制乾燥できるようになっていて…。
とにかく、私たちが普通に考えられる麹室とは全く違って、
麹室に入ったのに、
『ここは何の部屋ですか?』って聞いちゃうくらい。
ただ、どことなく『雁木』さんの麹造りと共通項があるような。
同じではないけれど、山口流なのかな???
ただ、『獺祭』さんは、醪によって酒質が違うことのないように、
洗米も蒸米も、製麹方法も、仕込み方法も、醪経過も、
できるだけ一定にできるように、管理しているようですね。
安定した酒質を常に提供できると言うのも、
ひとつの蔵の考え方だと思いました。
見学の後は、社長さんのお話をお伺いしました。
お酒造りだけでなく、経営的な観点からも、
お話を聞いていて勉強になりましたね。
蔵見学の後は、帰宅の途につくべく、バスで広島駅へ。
バスの中は当然、両蔵元さんで購入したお酒で乾杯です。
どんなところで、どんな風に造られているお酒か、
知ることによって、そのお酒の味わい方も変わってきますね。
美味しく美味しくいただきました♪
さて、今回私は広島駅で皆さんとお別れして、ひとりで松山へ。
広島港から松山観光港まで、高速ジェット70分です。
夕刻の瀬戸内海をプチクルーズです。

◇◇◇次回は【愛媛編】です◇◇◇
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