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蔵も片付いてきて

2012.04.30 21:30|naoko@kisoji
甑倒し前後2週間。

出張で蔵を開ける期間もありましたが、
何とかGW前にはヤブタの洗いも終了し、
「ここまではなんとか終わらせよう!」ってラインまで、
片付けがひと段落しました。

とは言え、まだこのまま酒造りに突入か!?って
様相の酒蔵の中ですが、
ほんのひと時でも道具たちも休ませてあげなくては。

労使環境の兼ね合いからも、
蔵人たちはGW8連休。

当社としても初めての試みです。

社会人なりたての私だったら、
8連休もあれば即海外旅行!!とかだったけど、
今の私が8連休ももらえたとして、
どう有効に使えるかな~なんて考えちゃいます。

もう、どっぷり仕事人間になっちゃってるんだろうな。

でも、この2日間はお陰様でしっかりとお休みを。
結婚式の準備を中心に、様々なことに時間を充てます。

結婚式の準備と言えば、
会場で流すプロフィール画像なんてのも。

幼少のころからひと通り写真をひっくり返し、
あれやこれやと選別しました。

私は長女ですから、写真の枚数も半端なく多いですね。
昔の分厚いアルバムが何冊になるのか…。
両親の愛情を感じる写真ばかりで、
ホントに大切に育ててもらったんだなと改めて実感します。

思春期とかを経るにあたって、
家族写真なんて超不機嫌な顔してるのもいっぱいあって、
なんていうか、自己主張が強いと言うか、
感情がストレートに表現されると言うか、
きっと両親も苦労したことと思います。

なのに、一緒に会社を営むようになれば、
なおさら言葉がきつかったり、意見が割れることも多々。

これから自分が子どもを授かれるとして、
子育ての見本って自分の親以外ないんですよね。
何が良くて何が悪いかなんて誰もわからないけれど、
両親の子育ての結果は自分であることに間違いないのかな。

こうして自分の意見をしっかりもって
会社を引き継ぐことができて、
いいパートナーに巡り合えて、
これから先、苦労してでも会社を盛り上げていけるのは、
両親のお陰だと思います。

主人と今一番話すことは、会社のこと。
会社の立ち位置のこと。
何を主軸にするか、何に重きを置くかによって、
湯川酒造店の今後は大きく変わります。

私が経営者になることで、様々なことが変わってきています。
私なりの身の丈で、私なりの直感で、
今思うことを実行しつつあります。

大きな変化になるか、小さな変化の積み重ねになるか、
それは、その場その場でわかることだけれど、
私の一番の仕事は、
従業員を守り、会社の繁栄を担い、いい酒を醸すこと!

こうしてブログに書くことで、
自分に言い聞かせているんです。

。。。自己暗示。。。
私はできる。私は大丈夫。私は飛躍する!


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大事なご報告

2012.04.20 21:18|naoko@kisoji
株式会社湯川酒造店

ここまで、私の自我が強いが故に、
様々な不整合が起こっていました。

女性杜氏!湯川尚子!!

なんて、皆さまからご贔屓にしていただき、
応援していただき、とても感謝しております。

私は、杜氏ではなく社長です。
社長になる前までは、杜氏見習でした。

いずれにせよ、杜氏ではありませんでした。

(注:杜氏とは蔵人の事ではなく、その総責任者の事を表します。)

ですが、現在の湯川酒造店の酒造りを主導している自負はあり、
しかし、ベテランの杜氏さんが実際には存在し、
お客様に対しても社内に対しても、
説明をつけにくい状況が横行していました。

そもそも、女性杜氏とお客様が表現してくださるようになり、
現実的に見ても、技術者として真の「杜氏」にないたいですから、
帳面から計画から蔵の蔵の統制から
ほぼすべての仕事を請け負っているんだし、
杜氏って言われて否定しなくてもいいよな!って。

でも、その中途半端な態度がいけなかったのです。
私は決して「杜氏」ではなかったのですから。

本日、皆造祝い兼杜氏の送別会を開きました。
そう、今まで20年以上お世話になった杜氏に、
今季限りで湯川酒造店の酒造りを
引退していただく事に決めたのです。

酒造りに対する想いがずれるのは
経験や年代が違うのですからしかたありません。
私のプライベートな事情で、
主人が次期杜氏に就任するのも確かです。

でも現実を見たときに、
先を見据えた酒造りができる体制に、
少しでも早く落ち着きたいというのも、
正直な気持ちです。

いろんな感情はうずまきますが、
湯川酒造店、
今季で小谷杜氏花岡今朝雄の時代が終了しました。

来季からは、新進気鋭杜氏丸山慎一で再スタートです。

どうであれ、前進あるのみ。
社長は焦っているのです。
でも、焦らないのです。
一歩ずつ。

気持ちの良い昼下がり

2012.04.10 23:06|naoko@kisoji
先週の日曜日は盛りだくさんの一日。

朝、10時半には松本へ入り、
まずはジュエリーショップへ。

結婚式を約1か月後に控えているにも関わらず、
なかなか結婚指輪を買いに行く時間を取れず、
今日決めなくちゃ!って、慌てて買いに。

いや、婚約指輪を頂いた時に、
結婚指輪はこのブランドで!って決めていたので、
後はデザインの問題だったのですが、
ドイツでイチから作られるブランドなので、
もしや結婚式に間に合わないかも…って。

夫婦の価値観の違いって、どんなもんなのか、
イマイチまだわからないけれど、
全く違う世界をお互いに生きてきた訳ですから、
価値観なんて違って然るべきですよね。

どうやら私達夫婦は、好みや考えは違うんだけれど、
何かを選択する時の感覚が似ているんです。

人も物も、出会いは一期一会なんですから、
じっくり悩んで選ぶのもいいんだけれど、
直感的に「これだっ!!」って選べることが素敵かも。

そして、お昼は松本パルコ横に先日オープンした、
ワヰン酒場「かもしや」さんのレセプションパーティへ。

日頃ワインを飲みなれない私達ですが、
色んなワインを頂いてご満悦。

中でも、とても勉強になったのが、
40年程前に醸造されたワイン。



特別に造った本人がお持ち下さったもので、
年月を感じさせないフレッシュな酸味と、
まろやかに纏まったあらゆる味わいが、
何とも言えず、ひとつに集約された感じでした。

日本酒にも通じる部分が沢山あるなって。

その後は、松本市内を散策しながら、
城下町ほろよい散歩【福島】に潜入。

松本に福島県の酒蔵が10蔵も集まり、
5軒の飲食店さんを飲み歩くイベント!

ようやく春を感じさせるまろやかな昼下がりの空気の中、
松本市内を散策しつつ、飲み歩き。



やっぱり春はいいですね。
蔵籠りの後なので、なおさら気持ちが軽やかになります。

夜は福島イベントの打ち上げにも参加させていただき、
朝から晩まで、何とも充実した一日なのでした。


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松本って、好きなんだよな~!

医療過疎地。

2012.04.01 12:00|naoko@kisoji



甑倒しを迎え、結婚式までも2カ月を切りました。
来季の酒造りを迎えるまで、もはや半年を切った状態。

蔵の仕事も醪の管理と片づけに集約されますが、
その分営業やら何やら外出の仕事が増えるのが春以降。

何だかんだで、自分のことゆっくり考える時間が少ないわけです。

思い立ったら即行動しないと時間は過ぎ去ってしまうので、
来週以降、早速自分の身体のメンテナンスに
少しは時間を費やしたいと思います。

何をするかと言えば、
近くの病院に行こうってこと。

3年くらい前まで子宮内膜症の治療で、
松本の産婦人科へ通っていたのですが、
自分も忙しいけれど、クリニックも激混みで、
結局通い続けることを断念し、
治療もしばらくせずに放置した状態だったのです。

それでも今年1月には忙しいにも関わらず、
無理やり人間ドックに行き、
婦人科の検査も久しぶりに行ったところ、
子宮内膜症ではなく、子宮筋腫だと言われました。

子宮内膜症は治らないと聞いていたので、
誤診なのか、見落としなのか、判りませんが、
子宮内膜症だけでなく子宮筋腫までとなれば、
今後のことも考えて放置しておくわけにもいきません。

今までは、できるだけいい医師に診てもらいたいと思うあまり、
いい医師なのかどうか自分でも判断つかないのに、
松本の病院やクリニックなら、間違いないだろうと勝手に思い、
患者数の多い人気のクリニックに遠いのに通っていたのです。

が、実際はそのクリニックの先生の心無い言葉で傷ついたり、
決して良い想いをしたわけではありませんでした。

木曽郡は今人口が約3万人あまり。
人口密度は19.7人/平方kmで、
3町3村が広大な山間部に点在している様な所です。

医院や診療所は20軒しかなく、有床病院は県立木曽病院1軒のみ。

立地も含め、医師や看護師の充実が課題の病院で、
イメージ的に、
都市部の病院の方がいい医療を受けられる(んじゃないか)
いい医師がいる(んじゃないか)って、
感じてしまうのは、仕方のないことだとは思います。

実際に私自身も木曽病院に産婦人科があるにも関わらず、
郡外のクリニックを選択していたのですから。

でも、ここ最近何やら考えが変わってきています。

妹が震災の影響から木曽病院で里帰り出産をしたり、
父が息を引き取ったのも木曽病院でした。

医師や看護師のみなさん、とても丁寧で、
とても親身になって治療をして下さった様に感じました。

そんなわけで、さてと自分も木曽病院の産婦人科に掛かろうかって、
診療時間等を調べる為に木曽病院のHPを開いたわけです。

色んなこと、イメージだけで捉え過ぎていたので、
院長先生のメッセージから病院概要等、
ほとんどのページに目を通しました。

医師看護師不足であることは知っていましたが、
HPにある数字をみて驚きました。

人口10万人対医師数と言う統計があるそうで、
その全国平均が219.0人に対し、長野県平均が205.0人。
なんと木曽郡では14.9人なのだそうです。

「大変な医療過疎地」と言う言葉で形容されていました。

木曽郡の3町3村はすべてに医療施設がありますから、
無医村などよりはまだまだ充実しているのでしょうけれど、

今後自分がここで出産し、子どもを育てる、
若者に木曽に帰ってきてもらいたい、
自分たちが老後ここで息を引き取る、

様々な事を考えた時に、医療の充実は必要なのだと思います。

木曽郡の人口は加速度的に減ってきているので、
現在の医療状況が今後どう変わっていくか判りません。

ここに骨をうずめる覚悟をしたのだから、
まずはここの状況に順応して満足して生活しなくては。

まだ、産婦人科がウチから20分の距離にあるだけ、
贅沢な環境なのだと、改めて実感したのです。


↓参考までに、木曽郡の人口推移。寂しいものです。



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久しぶりにお酒以外の話題でした。