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仕事、学ぶ。

2013.03.25 22:48|naoko@kisoji
仕事の仕方は人それぞれだと思う。

「これ、よろしくね!」の一言で、
何をすればいいのか伝わる場合もあるけれど、
イチからヒャクまで指示をした方が、
確実な仕事として返してくれる場合もある。

ただ、目の前の仕事をこなすだけでは、
その人はある意味ロボットのようなもの。

目の前の仕事をいかに効率的に、
いかに丁寧に、いかに発展的に行うかが、
「いい仕事」なのだと思う。

私が酒蔵に入った時、
杜氏からは「見て学べ」と言われたのだけれど、
どちらかと言えばマニュアル社会の育ちで、
前職に新入社員として入社した際の
新入社員研修などは、まさにその積み重ね。

営業のロールプレイを何度も行い、
話し方や名刺の扱いまで、
懇切丁寧に教わった記憶があります。

そんな社会人生活のスタートを切っていた私にとって、
「見て学べ」ってとても難しかったもの。

見ていたところで、杜氏たちが何してるかわからない。
質問の嵐で困らせたことも多々あったけれど、
それでも満足な答えが返ってこない。
あえて返していなかったのかもしれない。

どうしたら杜氏たちとまともに話ができるのか、
楽しそうな酒造り談義に入れるのか、
どんな質問をしたら応えてくれるのか、
毎日が必死で仕方なかった気がします。

なんでもひとそれぞれで、
ひとによって捉え方も感じ方も、
その強度こそが、まちまちだから、
なので組織が成り立つのだろうと思うけれど、
でもそれをうまく形成していくためには、
やはり社長の役割が大切になって来るのでしょう。

不測の事態が起こったときこそ、
社長の立場が問われ、
それによって、今後の道も変わるのかな。

人生の先輩や社会人の先輩はたくさんいるけれど、
自分の立場の直属の先輩が他界してしまったので、
「見て学ぶ」が直接的にできなくなってしまった。

記憶を辿り、想いお越し、父の立場になってみて、
自分の立場を振り返り、
どうしたらいいか考える。

想像の中で、見て学ぶ、実行中です。


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捨てる

2013.03.21 21:13|naoko@kisoji
捨てるって、とても難しい。

今回の火災で、たくさんの物を捨てました。

可燃物がかなり多かったけれど、
不燃物もそれなりにあって。

大きな金属は無料回収のおじさんが
全部タダで持っていってくれたけど、
どうやって捨てたらいいか解らないものって、
世の中に溢れているんですよね。

火災の被害を受けて使えなくなった
モーターとか金属類や什器類は
引き取ってもらえましたが、
チャックの付いた洗米袋とか、
プラスチックと金属が一緒になっている
ちょっとした道具とか、
本来であればキチンと分別しなくちゃ
ならないんでしょうけども、
量も多いし分別のしようもないものも。

結果的に、木曽のクリーンセンターでは
そのほとんどを可燃ゴミとして受け入れてくれました。

会社でも家庭でも、色々と買うのはいいんです。
でもそれを使わなくなったとき、
いざ捨てようと思うと結構困っちゃいますね。

だから無駄なものは買わないし作らない。
それを会社でも家庭でも実行していきたいと
思っています。

ゴミの削減にも、少しでも繋がればな。

長く使うのもひとつだと思うけど、
長く使いすぎるとまた事故の元になったり。

社会生活の中での塩梅って、
とっても大切だなって思うのでした。


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瓶も結構捨てるの面倒ですよね(^^;

言葉にならないこと。

2013.03.15 21:43|naoko@kisoji
こんな未熟で、自分勝手で、わがままで、
そんな私なのに、たくさんの方が手を差し伸べてくれます。

13日から今日まで3日間、火災後の建物を専門とする
洗浄消臭業者さんが入ってくださいました。

高い天井なので、足場を組んで、
高圧洗浄機での洗浄から、隅々までの手拭きでの洗浄、
そして消臭剤の塗布、散布。

高いところを高圧洗浄機で洗浄しますから、
頭から水をかぶってびっしょりで、
煤を洗い流すわけですから、空気も悪く、
業者さんにとってはとても過酷な環境なわけです。

業者さんにとっても、
火災現場が顧客となれば、
そうそうリピーターがあるわけでもないはずで、
でもとても丁寧に、確実に仕事をして下さり、
こちらのニーズを把握した上で、
どういった事ができるか判断して、
最善の方法を取って下さった様に感じました。

煤の汚れはとても強力で、
手で丁寧に拭いてもなかなか落ちない個所もあったようですが、
最終的に消臭剤を塗布散布し、現場確認に行くと、
つい昨日まであった煤けた臭いが、ないんです。

建物に入っても、火災後ずっとつきまとっていた、
煤の臭いが、ないんです。

火災直後、自分たちでどう掃除をしたらいいか、
臭いはどうなるのか、途方に暮れたのもつかの間、
建築士の方のお気遣いもあって、今回の施工が実現しました。

火災があっても、前向きに、笑顔で、
とにかく一歩一歩って、毎日思うけれど、
夜になれば外気の臭いが気になって、
蔵の中でまた火元があるんじゃないかって気が気じゃなく、
見回りをどれだけしても、自分の目で確認しても、
どこか不安で何かあるんじゃないかと落ち着かなく、
毎晩が怖くて怖くて仕方がないのです。

ちょっとした音や臭いに過敏に反応してしまい、
不安要素をどうにか断ち切ることで、
なんとか安心を得ようとしています。

今回、消臭まで早い段階でできたことで、
ご近所の方にも火災の臭いが漂うことがなくなり、
自分たちも、臭いと言う見えないストレスから、
少しだけ解放されるのかな…と有難く思います。


今回、この消臭業者さんを探してくださった経緯も、
社員や私たち家族が臭いによるストレスから、
できるだけ早く開放できるようにとのお心遣いであり、

また、お客様は湯川の酒を飲んでくださることで、
応援メッセージやお心遣いをたくさん届けてくださり、

同業者の皆さんも、湯川を教訓にして、
自社設備の対応を考えてくださったり、
イベントにお声掛けして頂き、一緒にがんばりましょう!
と、心を支えてくださったり、

たくさんの励ましのメッセージや、協力や、
近くの人も遠くの人も、みんなみんなが、
すっごく暖かいことに、ありがとう!なのです。

本当に、言葉に表せられない感謝でいっぱいで、
何ていうか、生きてきた中でこんなにもこんなにも、
人と繋がっていることのありがたさを感じたことは、
私にとって、とても大きな宝であります。

これから、私が皆さんにどう恩返しができるか、
肩ひじ張らず、正直に素直に、
そして前向きに、進み続けていきたいと思います。

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ありがとうございます!

火災その4

2013.03.11 22:10|naoko@kisoji
今日は火災後、気持ちが一番落ちた1日。
社長は気持ちが落ちちゃダメなんですけど。。。


今日は麹室の施工業者の日東工業さんが、
火災後2度目の来社でした。

麹室は、火災直後には煙が充満していて
前が見えない程だったので、絶望に駆られたのです。

翌朝麹室の扉を恐る恐る開けると、
煙もほとんどなく、多少の煤は入り込んでいるも、
直後の煤臭さもほとんどなくて、
思ったよりも被害が小さかったかなと安堵したのでした。

ただ、
天窓を開けていた棚室には煤が薄く降り積もっており、
天窓を閉めていた床室には床と壁の隙間から入り込んでいたのです。

かなり密閉度を高めて施工している麹室ですから、
どこから煤が入り込んだのか、見当もつきません。

そこで、今日日東工業さんに来ていただき、
壁と床を一部剥がしてみることにしました。

断熱の為に、30センチもの断熱材の入った壁は、
一体どういう状態になっているのか…。

予想では、壁の中の断熱材が煤で真っ黒けなのだろうと。
しかし、とっても不思議なもので、
壁も床も、煤の通った通り道が明確にあったようで、
縞模様の様に、煤の通った場所と通らない場所が、
綺麗に分かれていたのです。

主に煤は外壁から床下を通って、
床と壁の隙間から麹室の中に入り込んだのでしょう。

火災翌日に、「麹室は無事だ!」って、
一瞬安堵したこともあり、
予想以上に自分の気持ちの中で、
火災のショックがのしかかってきました。

そんなこともあり、夕方以降テンションが上がらない。
上がらないどころか、下がり続けて、どうにもできない。

そんな今日は、火災があったことを承知で受けた、
ラジオの取材の日だったのです。

録音のラジオであったのですが、
とても取材で話をする気分になることができなくて。

ホント大人じゃないって思いつつも、
取材の方に「すみません、今日は無理です。」って。

なんてガキなんだ。仕事だと思えばできるはずなのに。
でもできないんです。気持ちが落ちちゃって。
テンション低い、声も低い、そんなじゃダメでしょ。

そう思ったら、夫が登場。
明るく饒舌に、しかも上手にお話ししてくれました。

すごいなて思います。
大人だって思います。
いてくれてよかったって思います。

気持ちに左右されて、仕事で相対する人に、
何かしらでも影響を与えてはいけないのです。

正直である前に、大人としての建前も、
バランスも必要なのですよね。
反省しました。
余計に凹みました。
どうにも気持ちの整理がつかなくて。

はぁ…。
明日は大丈夫!

きっと、今までクリーンゾーンだった場所に土足で入って、
麹室も煤が入ってしまったせいで土足で入っていて、
そんな事が、大きく大きく心にのしかかってきて、
でも、今日麹室の床も全部拭き掃除をして、
クリーンゾーンの階段も拭き掃除をして、
また工事が入れば汚れてしまうけれど、
一旦綺麗になったことで、心の整理はできるのかもな。

今日はちょっとガキっぽい態度をとってしまったけれど、
明日はちゃんと大人になれるようにしなくては。


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掃除は心の整理整頓。

火災その3

2013.03.08 11:22|naoko@kisoji
随分と春めいてきました。

火災後数日間は、朝方の気温低下もかなり激しく、
火災現場から外気が入ってきてしまう蔵の建物の中も、
終日マイナスの気温のまま寒くて仕方なかったのですが、
ここ数日は暖かくなってきており、
片づけ作業や業者さんの作業も、やりやすい環境ではあります。

さて、昨日までに火災により損傷を受けた建物の
外壁や内壁の撤去作業が一旦完了いたしました。

地元の業者さんが手作業ですべて撤去してくださり、
その見事なまでの丁寧な仕事ぶりに、感激でした。

瓦礫のすべてを現場でフレコンに詰め込み、
2階から1階へ降ろすにも、ひとつひとつゆっくり降ろし、
トラックで運び出す作業です。

埃のひとつも立たず、毎日綺麗に掃き掃除をし、
道具類も整然と並べて1日の作業が終了していました。

やはり、どんな仕事でも丁寧で整然としていることが、
仕事の速度や完成度に繋がるのだなと、改めて想ったのです。

今は、蔵の2階は一部の外壁がない状態、
鉄骨がむき出しとなっていますが、
シートでしっかりと養生していただいているので、
蔵の中の環境もそれほど乱れることなく、安定しています。

昨日は、煤で汚れてしまい廃棄をしなくてはならない
道具類をクリーンセンターに持ち込みました。
可燃物だけでも、会社のトラック1台では乗り切りません。

火災の場合は処理費用が免除されると言うことで、
持ち込む手間はあるけれどとても助かります。

徐々に片付けが進み、今日は電気屋さんが入っています。
熱で絶縁が溶けたりしている部分があるとのことで、
蔵の2階部分については、おそらく大方の電線が
張替となるのではないかとのことです。

火災が発生した建物を2005年に建てた際、
その施工業者さんが木祖村の建築業者さんだったことにより、
電気も水道も、主要な業者さんがすべて木祖村にあるのです。

新築当時の資料を見ていると、
村外の業者さんの見積もり等も出てきたので、
相見積をとって検討したのだとは思いますが、
最終的に木祖村の業者さんで建てたことにより、
今回の復旧にあたってもそのスピードや丁寧さ、諸々に於いて、
木祖村だからこその品質が得られているのでしょう。


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火災その2

2013.03.03 10:29|naoko@kisoji
火災から今日で7日目となります。

2011年7月に父が他界した時は、
その日から葬儀までがちょうど7日間。

日数にしては、あの人生でもっとも緊張感の高かった7日間に
匹敵するような時間の過ぎ方だったように思います。

次から次へと考えねばならないことが積み重なり、
それらに対する助言は、常に地元の方々から頂く事が出来、
プライオリティのつけかただったり、目先の事だったり、
実は瞬時の判断が必要な事ばかりで、目まぐるしく、
とてもとても長い時間を過ごしているかの様な錯覚を覚えます。

火災現場は火災当日の日中には
警察と消防による現場検証が終了し、
火災翌々日には、火災保険の現場調査も終了し、
おそらく最短の中で片づけに入れるようになりました。

火災当日の朝から、忙しい中にも関わらず、
当該建物を建ててくださった建築士さんと設計士さんも入り、
先ずは火災の被害状況を確認することから始めていきました。

燃えた箇所は警察としては21.5平方メートルであり、
面積からすれば、それほど広範囲ではなかったのですが、
実際、火の手が回ったための熱損傷であったり、
すすの被害であったりは、比較的広範囲に及んでおり、
原料処理設備の大方が被害に合ってしまいました。

とは言え、今回の火災では、
ホッと胸を撫で下ろした事象がいくつもあり、
消火がもう少しでも遅れていたのだとすれば、
火災によって倒れた甘酒タンクの方向が別方向だったとすれば、
あそこにパーティションが置いていなかったとすれば、
もっと違う方向へ炎が進んでいき、
最悪の事態が起こっていたかもしれません。

清酒製造場も含めた全焼や、ご近所への類焼、
考えただけでも恐ろしい事態を、
早い消火活動と偶然の積み重ねにより、
回避することができたのだと思っています。

甘酒製造室を出てすぐの場所には、
清酒醸造に使用する布類の干場があり、
当日も綿の布などが多数干されていました。
火の手が回ったことにより、
甘酒の入ったタンクがその干場の方向に倒れ、
干場の下が甘酒まみれになったことによって、
炎が床を這わなかったのだと、消防の方から言われました。

もしこぼれた甘酒がなくて、炎が床を這っていたとすれば、
もっともっと延焼していただろう…と。

実際、干場の天井は焼け焦げており、
干場を越えて遠い場所の天井も、熱損傷を受けているのですが、
干場に干されていた布類は、多少影響があるものの、
ほとんどが干した時と同じ様子でそこにそのままあったのです。

麹室に関しても一見大きな被害を受けた様には見えないのですが、
麹室の中にも多少のすすが回ってしまっておりました。

また、天井裏に保温の為に吹き付けてあるウレタンが、
もう少し遅ければ着火していたであろう状態で止まっており、
本当に秒単位での違いだったのではないかと、
発見した時には心臓が止まりそうでした。

こういう時、皆さんからは「不幸中の幸い」と言っていただけますが、
どれだけの規模であっても、ご迷惑をおかけしたことには変わりなく、
本当に皆様の寛大なお心遣いに、心救われるばかりです。

蔵人の若い2人にも、突然大好きな酒造りを中断させてしまい、
また、その後の片付け仕事も多くをお願いしており、
精神的にもとても疲れが出る状態となってしまっています。

その他社員の皆さんも、火災現場に駆けつけてくれたり、
一緒に片付けをしてくれたり、お得意先にお詫びで回ってもらったり、
電話対応にも追われたり、本当に苦労をかけてしまっています。

人的被害がひとつもなかったことだけは、本当に良かった。

彼らの心に積もって行く疲れを取るには、
まずは早く火災の痕跡を取り除いて行くことであろうと思います。

実際、片付けを始められる様になってから、
徐々に現場の臭いも落ち着いて来ており、
瓦礫が無くなるだけで、こうも違うものかと思います。

昨日は、私と夫で、出来る限りの片付けを行い、
火災に遭わなかった部分は、
日常行っていた様に洗浄機で掃除をし、
乾いた今朝は、本当にきれいなものです。

明日以降、解体作業が始まれば、また汚れてしまうけれど、
こうして現状復帰を繰り返して行く中で、
先に進めるのだと言う前向きな気持ちを
奮い立たせて行ければと思います。

私たち自身が、日々進むことで気持ちのバランスを保てており、
社員の皆も、私たち以上に、そうであるのだと思います。

解体が終了すれば、火災後を専門にするクリーニング業者さんに
入っていただき、洗浄から消臭までを行っていただきます。

手作業での洗浄消臭となり、
かなり大変な作業であると思われますが、
瓦礫が片付くだけで臭いが減るのですから、
業者さんに入っていただければ、
相当違う状況になることを期待しています。

ご近所にも、火災の臭いが風に乗って届いてしまうと、
また余計な心配をおかけしてしまったり、
火災を思い出させてしまったりと、
さらにご迷惑をおかけしてしまいます。

早い段階でこうした対処が出来る様に手配をしていただけた、
建築士の方のご配慮にも、とても感謝の気持ちでいっぱいです。

こうして、火災の進捗を書いてはいますが、
今まで人ごととしてしか捉えられていなかったこうした被害状況、
当社の状況など、震災の被害に遭われた皆様や、
その他自然災害に遭われた皆様に比べれば全く大したことないのです。

火災は起きても、いつもと変わらぬ自宅があり、
営業が出来る社屋もあり、いつもと変わらぬ人と仕事ができる。

今回のことで、もっと大きな被害に遭われた方々のご心情を、
少しだけ想像出来る様になったのかもしれません。
私たちの被害なんてものは、自業自得でもありますし。

震災の影響で木祖村で避難生活をされているご家族が、
ご近所にいらっしゃいます。
「大したことなくてよかったね。」
「がんばってね。」
普通に笑顔で励ましてくださったこと、
うまく表現が出来ませんが、本当に有り難いことでした。


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春の火災予防週間です!

火災

2013.03.01 22:32|naoko@kisoji
2月25日3時20分頃
当社甘酒製造室が出火元となり、火災が発生いたしました。

近隣の皆様および、お得意様、関係各位の皆様には、
多大なるご迷惑をお掛けいたしました。
心より深くお詫び申し上げます。

マイナス10℃を下回る寒さの中、
懸命な消火活動にあたって下さった
近隣の皆様や地元消防団、消防署員の皆様には、
感謝の言葉以外ありません。

出火場所は甘酒製造室、
出荷原因はその糖化タンクの保温に使っていた
電気系統のショートに因るものでした。

酒蔵では、ちょっとした電気器具が案外にも多く使われていて、
例えば、酒母のタンクの下に入れる行火だったり、
泡あり酵母の泡を消すための泡消し機のモーターだったり、
仕込み蔵の冷え込みを防止するための電気ストーブだったり。

いずれも、長時間に渡って、常に人が居るわけではない場所で、
点きっぱなしになっていることが多いものなのです。

「あのストーブ危ないな…」とか
「あのモーター結構熱もつな…」とか

それほどお金のかからない設備ですから、
比較的安価なものは設備の更新を行っていました。

しかしながら、あま酒の糖化タンクについては、
長年使い続けている中で何も起こってこなかった『慣れ』と、
いつも大丈夫だからと言う、『確認の怠り』と、
酒造りが終わったら考えようと言う、『問題の先送り』
そのいずれもが、危険域に達していただろう設備を
使い続けてしまうことに繋がったのでしょう。

火災に対しては、父から
『本当に怖いものだから』
『火災は全てを持ち去ってしまうから』
『火の始末だけはしっかりしろ』

そのせいか、幼少の頃、玄関先で花火をすることさえ、
家に火が燃え移るのではないかと不安になり、
心から楽しむことができなかったりしていたのです。

ここ最近では、ご近所に製材所があったり、
薪ストーブのお宅が増えたり、
木の燃える臭いが風に乗って漂ってくることが多く、
蔵の中まで、キナ臭さが入ってきたときは、
自社で何か火元があるのではないかと、
しばしば点検に回ることがありました。

火災報知機についても、設置はされているものの、
夜中はその警報機がついている会社事務所には誰もおらず、
私たち一家は自宅に帰ってしまうので、
防災関係の業者さんに自宅でも警報がなる様にしてくださいと、
頼んでいた矢先でもありました。

冬場、冷え込みが激しい日などは、
蒸しあがったお米から発生する蒸気が、
火災警報器を誤作動させてしまい、
その都度見回りを行ったりしていました。

夫とも、火災だけは怖いからと、
火災についての話題が比較的高い頻度で会話に上り、
先に書いた様な、電気的にリスクの大きい器具は
使わない様にもしてきました。

干し物を乾かす際にも、
扇風機を回したまま帰宅していたりしたので、
それも早々にやらない様にしてきました。

要は、小さな小さな予感の積み重ねは、
「注意しろよ」との警鐘だったのでしょうけれど、
現実の火災へと繋がってしまったのだと思います。

本当に、沢山の方々にご迷惑をお掛けしてしまい、
にも関わらず、復旧に向けて
たくさんの手助けをしていただいております。

何分、初めての経験で、初めて考えることばかり。
何を優先すべきかすら、判断が難しいのですが、
皆さんに助けて頂きながら、一歩一歩進んでいけそうです。

今回の火災に伴い、
あま酒の製造は当面不可能となってしまいました。
お酒造りについても、
残す10本の醪は仕込むことができません。

幸い、出荷場や事務所棟、仕込み蔵や貯蔵庫、槽場は無事で、
貯蔵酒にも影響はなかったので、
一見通常業務は何事もなく進むことができております。

ただ、季の途中に不本意ながらもお酒造りを中断せねばならず、
その影響により、今後欠品等の事態も生じる可能性がございます。

大切に作っていただいた農家さんからのお米をお預かりして、
いいお酒に仕上げるのが私たち醸造元の役目のはずが、
仕込んでいた酒母については、先の工程に進むことができないため、
やむなく廃棄をせねばならなくなりそうです。

麹についても、まさに生き物だと思ったのが、
火災のせいで、管理ができずに放置されてしまったにもかかわらず、
過酷な環境の中でもしっかりと破精が回り、破精が食い込み、
一見何にも異常のない麹に仕上がっていたのです。

酵母も麹菌も生き物であって、
彼らの本意でない結果に終わることとなってしまい、
泣く泣く廃棄の作業を行ったのですが、
心が痛くて痛くて、切り裂かれそうでした。

起きてしまったことは、もとに戻すこともできませんし、
しっかりと教訓として胸に刻み込み、
今は前向きに早い復旧を目指して
一歩ずつ進んで行こうと決意しました。

お得意様、近隣の皆様、たくさんの皆様に
ご迷惑をお掛けしたにも関わらず、
沢山の応援メッセージやお見舞いの言葉、お心遣いを頂き、
本当に申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。

まずは、お詫びと御礼を心より申し上げます。

また、火災後の進捗については、
こちらのblogにて随時ご報告いたします。

中断してしまったお酒造りは残念ですが、
腰を据えてしっかりと復旧をし、
来季に向けて進んでまいります。

本当に、たくさんのお心遣い、ありがとうございます。


火災当日の朝の光。何があったとしても、朝はやってきます。


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春の火災予防週間の始まりです!
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