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火災

2013.03.01 22:32|naoko@kisoji
2月25日3時20分頃
当社甘酒製造室が出火元となり、火災が発生いたしました。

近隣の皆様および、お得意様、関係各位の皆様には、
多大なるご迷惑をお掛けいたしました。
心より深くお詫び申し上げます。

マイナス10℃を下回る寒さの中、
懸命な消火活動にあたって下さった
近隣の皆様や地元消防団、消防署員の皆様には、
感謝の言葉以外ありません。

出火場所は甘酒製造室、
出荷原因はその糖化タンクの保温に使っていた
電気系統のショートに因るものでした。

酒蔵では、ちょっとした電気器具が案外にも多く使われていて、
例えば、酒母のタンクの下に入れる行火だったり、
泡あり酵母の泡を消すための泡消し機のモーターだったり、
仕込み蔵の冷え込みを防止するための電気ストーブだったり。

いずれも、長時間に渡って、常に人が居るわけではない場所で、
点きっぱなしになっていることが多いものなのです。

「あのストーブ危ないな…」とか
「あのモーター結構熱もつな…」とか

それほどお金のかからない設備ですから、
比較的安価なものは設備の更新を行っていました。

しかしながら、あま酒の糖化タンクについては、
長年使い続けている中で何も起こってこなかった『慣れ』と、
いつも大丈夫だからと言う、『確認の怠り』と、
酒造りが終わったら考えようと言う、『問題の先送り』
そのいずれもが、危険域に達していただろう設備を
使い続けてしまうことに繋がったのでしょう。

火災に対しては、父から
『本当に怖いものだから』
『火災は全てを持ち去ってしまうから』
『火の始末だけはしっかりしろ』

そのせいか、幼少の頃、玄関先で花火をすることさえ、
家に火が燃え移るのではないかと不安になり、
心から楽しむことができなかったりしていたのです。

ここ最近では、ご近所に製材所があったり、
薪ストーブのお宅が増えたり、
木の燃える臭いが風に乗って漂ってくることが多く、
蔵の中まで、キナ臭さが入ってきたときは、
自社で何か火元があるのではないかと、
しばしば点検に回ることがありました。

火災報知機についても、設置はされているものの、
夜中はその警報機がついている会社事務所には誰もおらず、
私たち一家は自宅に帰ってしまうので、
防災関係の業者さんに自宅でも警報がなる様にしてくださいと、
頼んでいた矢先でもありました。

冬場、冷え込みが激しい日などは、
蒸しあがったお米から発生する蒸気が、
火災警報器を誤作動させてしまい、
その都度見回りを行ったりしていました。

夫とも、火災だけは怖いからと、
火災についての話題が比較的高い頻度で会話に上り、
先に書いた様な、電気的にリスクの大きい器具は
使わない様にもしてきました。

干し物を乾かす際にも、
扇風機を回したまま帰宅していたりしたので、
それも早々にやらない様にしてきました。

要は、小さな小さな予感の積み重ねは、
「注意しろよ」との警鐘だったのでしょうけれど、
現実の火災へと繋がってしまったのだと思います。

本当に、沢山の方々にご迷惑をお掛けしてしまい、
にも関わらず、復旧に向けて
たくさんの手助けをしていただいております。

何分、初めての経験で、初めて考えることばかり。
何を優先すべきかすら、判断が難しいのですが、
皆さんに助けて頂きながら、一歩一歩進んでいけそうです。

今回の火災に伴い、
あま酒の製造は当面不可能となってしまいました。
お酒造りについても、
残す10本の醪は仕込むことができません。

幸い、出荷場や事務所棟、仕込み蔵や貯蔵庫、槽場は無事で、
貯蔵酒にも影響はなかったので、
一見通常業務は何事もなく進むことができております。

ただ、季の途中に不本意ながらもお酒造りを中断せねばならず、
その影響により、今後欠品等の事態も生じる可能性がございます。

大切に作っていただいた農家さんからのお米をお預かりして、
いいお酒に仕上げるのが私たち醸造元の役目のはずが、
仕込んでいた酒母については、先の工程に進むことができないため、
やむなく廃棄をせねばならなくなりそうです。

麹についても、まさに生き物だと思ったのが、
火災のせいで、管理ができずに放置されてしまったにもかかわらず、
過酷な環境の中でもしっかりと破精が回り、破精が食い込み、
一見何にも異常のない麹に仕上がっていたのです。

酵母も麹菌も生き物であって、
彼らの本意でない結果に終わることとなってしまい、
泣く泣く廃棄の作業を行ったのですが、
心が痛くて痛くて、切り裂かれそうでした。

起きてしまったことは、もとに戻すこともできませんし、
しっかりと教訓として胸に刻み込み、
今は前向きに早い復旧を目指して
一歩ずつ進んで行こうと決意しました。

お得意様、近隣の皆様、たくさんの皆様に
ご迷惑をお掛けしたにも関わらず、
沢山の応援メッセージやお見舞いの言葉、お心遣いを頂き、
本当に申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。

まずは、お詫びと御礼を心より申し上げます。

また、火災後の進捗については、
こちらのblogにて随時ご報告いたします。

中断してしまったお酒造りは残念ですが、
腰を据えてしっかりと復旧をし、
来季に向けて進んでまいります。

本当に、たくさんのお心遣い、ありがとうございます。


火災当日の朝の光。何があったとしても、朝はやってきます。


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