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2013.04.21 21:56|naoko@kisoji
今日は、地元木祖村藪原地区の、
9区の1の2の集まり。

愛宕様と言う、火の神様をお守りしている、
地元でも一番小さなご近所コミュニティです。

木祖村は人口3100人程度。
その村が、地域によって19区に分かれています。
そしてその区がまた1~3程度の地区に分かれ、
さらに10軒程度のご近所で「隣組」と言う
コミュニティが形成されています。

我が家が所属する「隣組」が「9区の1の2」なわけです。

こんなに人数の少ない村を、小さく分けてどうすんの??
って感じることもありますが、
この小さなコミュニティが、高齢化と過疎化が生じる
田舎にとってはとても重要な役割を果たしているのです。

我が家のお隣は、80歳を過ぎた女性が一人で暮らしています。
顔を合わせるたびに、「何かあったらよろしくね!」と言われます。
我が隣組には、私たちの様な若い家庭が3軒ほどありますが、
それでも日中不在がちであったり、常に目は届かないものです。

今日も、おとなりの女性から、
「尚ちゃんちの電話番号は30番で覚えているから!」
と、言われました。

木祖村でも古い地域ですから、
0264362030の電話番号の下2桁が、
当時、電話番号を取得した順番に振り分けられているため、
木祖村の古い方々はウチの電話番号を「30番」と言います。

お風呂も、うちの明かりが消えない時間に入るそうです。
(ちなみにうちの母が遅いので、23時頃に入るようですが。)

確かに、日中は自宅と同じ電話番号で会社につながります。
土日も、自宅に居れば必ず電話に出ます。

ただ、お隣の女性の「何かあった時」に、
常に応えられるかは、定かではありません。
不在の時も当然ありますから、
もしかしたら携帯に転送をかけた方がいいのかな、とか、
考えてしまいます。

お隣の女性はウチが居ることに少なからず安心感を
得てくださっている様にも感じます。

そして、ウチが不在でも、そのまたお隣やお向かえさんが、
しっかりとフォロー出来る環境が、
我が隣組は、そういったご近所のお付き合いが、
とても密で、しっかりしている様にも感じます。

今日は、お守りしている愛宕様を尊ぶ日。
お参りをして、お神酒の日本酒で乾杯です。

寒い今日ですから、
と言うより、当たり前に燗をつけます。



この写真のような専用のやかんで、直火にかけます。

もちろん木曽路のお酒ですが、
普通酒だろうが、純米酒だろうがお構いありません。

でも、私はそういった飲み方も日本酒のひとつの文化かなって、
そう思い、特に湯煎燗を勧めるつもりもないのです。

このやかんに一升瓶からどぼどぼどぼっとお酒があけられ、
直火でしゅわしゅわと暖めるのです。

確かに、繊細なお酒に対する
繊細な燗付けは美味しさが引き立たされますが、
田舎のおっちゃんたちと一献する時には、
そんなことより会話の中に寄り添う燗のお酒って
そんなお酒の立場が重要なのですね。

これはこれで、また美味かったりするんです!

そんなこんなで、地元にいると、
それはまた地方ならではのコミュニティがあり、
それがまた心地よく存在しており、
自分たちの存在意義がそこにまたしっかりあるのです。

火災の時にご近所に助けられた様に、
何かあった時にご近所を助けられる様、
私たちができる日常ながらの精一杯の存在意義を、
しっかりと考え、実行して行きたいと、
そう、つくづく感じた一夜であったのでした。
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木祖村は、酒の消費量が未だにかなり多い地域です!

2013.04.14 20:57|naoko@kisoji


桜の季節です。
例年より1週間ほど各地の桜の開花が早い様ですね。

木曽ではまだもう少し時間がかかりそうですが、
高遠も松本も、桜の見頃に偶然にも訪れることができ、
今年も春をしっかり感じることが出来ています。

じっくり立ち止まってお花見するのもいいですが、
車からの風景やふとした通りすがりに、
桜の花が目に入るのは、とても心地のよいものですね。

毎年毎年、お酒造りが終わると桜の花を愛で、
春をいっぱいに噛み締める訳ですが、
今年は言うまでもなく、例年とは違った気持ちで、
桜の花を眺めています。

季節が進み、季節とともに仕事ができ、
1年で捉えれば、半年スパンで全く違う生活を送る、
そんなお酒造りと共に歩む生活です。

いつまでこんな生活が続くのかな~なんて、
今から考えていてはいけないけれど、
お酒造りを生業とし、一生を捧げる決意をした以上、
寿命が尽きるまで、後悔なくこの仕事を全うしたいものです。

今目の前にある課題は、私にとってとても大きいものだけど、
こうした課題をひとつ乗り越え、ふたつ乗り越え、
それが経験であり、人生であるのだと感じます。

季節ごとに違った感情を抱くのと同じで、
年齢を重ねるごとに違った感情の中で生きて行くのでしょう。

この先、どんなことが待ち受けているか、
全くもって想像もできませんが、
一歩ずつ丁寧に歩み続けて行くことで、
待ち受けている課題に果敢に立ち向かって行ける、
そんな度胸も身につけられるのかもしれません。

もっともっと辛いこともあるかもしれないけれど、
季節を感じられる感性を失わず、
大きく膨らみのある心を持っていたいものです。


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木曽の山に点々と咲く山桜が私の好きな風景です

厄年です

2013.04.06 21:04|naoko@kisoji
ここ最近、
気にしすぎるほど気にしてしまうことが、

【厄年】

数えで34歳となる2013年は、
女性の大厄の後厄にあたります。

と言うことは、
2011年は前厄で、
2012年は本厄だったと言うこと。

2011年には父が他界し、
それに伴い当社の代表取締役となり、
人生で最も濃密な1年を過ごしました。

2012年は結婚し、
新たな家族(夫)とともに、
新たな人生を歩み始めました。

2013年、
年明け早々、税務署やら保健所やら。
そして、2月25日には火災・・・。

ここ3年弱を振り返ってみても、
人生におけるあらゆることが起こりすぎています。

私自身は厄年をそれほど意識しておらず、

2011年は近所のおばちゃんが、
どんど焼きの日に
「尚ちゃん前厄だから」と
厄落としのお団子を届けてくれて気付いたのです。

2012年はやはり忘れていて、
どんど焼きで厄払いにお餅を撒く役だよ。
と言われて、中学生ぶりにどんど焼きに行きました。

それ以外の厄払いは特にしてはいないけれど、
2013年には、どんど焼にも行かず、
厄落としのお餅も食べず、
厄払いっぽいことを一切していないんですよね。

で、今の状況です。

厄年なんて、気持ちの問題、
確率の問題って思っているところではあるけれど、
気持ちの問題ってことは、
「厄払いしていないから何か不安。」
「厄払いしたからきっと大丈夫。」

その心持ちの違いだけでも、
様々なことに影響を与えるんじゃないかなって思います。

2013年、一番は火災ではありますが、
その他にも些細な出来事が色々あり、
それぞれがネガティブに感じてしまいます。

例えば、夫の車のタイヤがバーストしたり、
会社の経理のPCが立ち上がらなくなったり。

その裏と言うか、別の側面には、
たくさんいい出来事も転がっているんですが、
【厄年】と言う言葉に縛られて、
ネガティブな事ばかりが目についてしまうのです。

ただ、火災があったことはとても良からぬことで、
たくさんのご迷惑をお掛けしてしまったのですが、
火災があったからこそ得られている過程があるのも事実です。

前回の記事で書いた、
仙醸さんとの共同醸造もそうですが、
火災がきっかけで、社員との向き合い方や、
他人との接し方について、とある重要なヒントと、
もしかしたら重要な進捗を得られるかもしれない、
そんな機会を得ることができたのです。

商品についても、同じことで、
火災がなければ普通にお酒がしぼられていたところ、
火災があったがゆえに特殊な商品として
発売せざるを得なかったものもあります。

ですが、それもまた商品として、
一人前の表情を醸し出しているのも事実。

生きていれば、どんなことにぶち当たるのか、
どんなことが待ち構えているのか、
全く予想ができない中で、
厄年であるからとかそうでないからとか、
きっと関係ないとはいえ、
それを意識するかしないかで、
同じことが降りかかった時の対処の仕方とか、
そこに生じる感情の種類とか、
そこから先、自分が行う選択と、
様々なことが何万通りもの組み合わせ以上の確率の中で
繰り広げられていくのだから、
ひとりとして同じ人間がいないことの理解ができるのです。

逆境はチャンス。
そんな言葉が頭の中を駆け巡ります。

それって、「逆境をなんとか活かして!」ではなく、
「逆境からしか学べないことを学び尽くせ!」
なのです。そうなのです。

今、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。
火災がなければ見えなかったことが、
たくさん感じ取り、見えてきています。

不測の事態は、不測の感情をたくさん呼び起こし、
ただ日常を生きているのでは、
こんな複雑な感情の遷移と構造を経験することは、
出来ていないのだろうな。

で、結局2013年の厄払いに行かなくては!
ってことで、近々行ってきたいと思います。



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ありがとうございます!!!

火災その後

2013.04.05 14:07|naoko@kisoji
春ですね。

ここ木祖村も、お外が心地よい陽気です。

こんなにも暖かい3月~4月、
順調にお酒造りを続けていたのなら、
「まだ暖かくなるんじゃないっ!!」って、
愚痴だらけだったかもな・・・。

自分の蔵でのお酒造りは、
火災時に無事だった醪をすべてしぼり、
3月中旬には、皆造?となりました。

下旬以降は、せっせこヤブタの片づけをしております。

そしてそして、
なんともわがままなお願いを快く引き受けてくださった、
株式会社仙醸の社長さん専務さんのお心意気のお陰で、
4月に入ってからは、当社の山廃酒母を持ち込み、
仙醸さんの蔵にてお酒造りを行っております。

私の夫の古巣でもあるので
何かと勝手が解っているとは言え、
安藤杜氏はじめ、蔵人の皆様にも力添えを頂き、
当社からも夫と蔵人が出向き、
無事に3本の醪が仕込まれました。



後はどんなお酒になるか、酵母ちゃんのチカラを
見守るばかりです。

私も付き添って山廃酒母を持ち込んだ今月1日には、
まだ開花していなかった桜の花も、
こんなに綺麗に咲いていたようですね。

不測の事態があったからこそ?
実現した共同醸造ともいえる今回の企画です。
こうして笑顔で酒造りに取り組むことができ、
やっぱりお酒造りは素晴らしいなと感じます。



蔵の修繕工事は今材料を揃えたりでまだ進んではいません。
設備の修繕は今月中旬には業者さんに入って頂けます。

建物の修繕やら設備の再取得やら、見積もりも出揃い、
ひとまず保険請求も一旦完了しました。

実は去年の5月に保険の見直しを行い、
設備や商品にも保険を新たに掛けたり、
保険金額を増額したり、
まるで火災が起こることを予感していたかの様ですが、
そのお陰で、建物の中にある設備の保障も受けられそうです。

修繕の見積もりが出るたびに
何度か目が飛び出しましたが・・・。

後は優先順位を間違えずに、最適な修繕を行える様、
しっかりと見極めていきたいと思います。

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何があっても日々は進むのですね。