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記録に残る大雪!

2014.02.20 22:12|naoko@kisoji
2014年2月08日~09日
2014年2月14日~15日

2週連続の大雪。
木曽は寒い地域ではあるけれど、
決して豪雪地域ではなく、
大雪に慣れているとは言い難いもの。

それが、2週連続でこれほどまでの雪が!

最初の週の雪でも驚き、
雪掻きに疲れ果て、
「もう雪は勘弁!」て思ったのに、
その翌週には更にすごい大雪に。

毎年それなりに雪は降るので、
雪掻きの装備はあるものの、
敷地の広さの割には、除雪機などは持っておらず・・・。

結局人力で掻くしかないわけなのです。

2月08日。
会社に上がる坂道がこの状態。
吹き溜まりで雪の砂漠みたい。
やっとこさ、人が通れる状態に。
snow2014-01.jpgsnow2014-03.jpgsnow2014-02.jpg
snow2014-04.jpg


玄関を開けてみると…この有様です。
向こうが見えない。
しかも吹き溜まりに。
なぜか、タヌキの前には雪も積もらず綺麗なもの。
snow2014-05.jpgsnow2014-06.jpg

家の前に停めてある車はこんな感じで埋まってます。
snow2014-07.jpg


この雪でも一大事。
木祖村じゃぁ16年ぶりだって、大騒ぎだったのに…。


2月14日。
朝起きてあまり積もっていなかったからホッとしたのもつかの間で、
日中ず~っと雪が降り続き、
何回雪掻きしたかもわからないくらい。
夜のうちに人が歩けるくらいは掻いておこうと、雪掻きするも…。

2月15日早朝。
蔵仕事へ行く前に玄関を出てみて、ゲンナリ…。
夜掻いたのがどこかもわからない程積もっていました。

snow2014-08.jpg
snow2014-09.jpg
snow2014-10.jpg
snow2014-11.jpg

むくむく、もくもく。
とにかく積もるんですね。
今雪掻きした場所を振り返ると、もう積もってる。

道路だって、早朝に除雪車来てたけど、
そんなのもう太刀打ちできないくらいです。
この降りが一日中続いたんですから、
余程の豪雪地域でなければもう無理ですね。

お酒造りは止めることもできませんから、
雪掻きしつつ、仕込み作業しつつ、
時間が空けば少しでも雪掻き。

もう、背中も腕も全身がバキバキに痛い。
でも痛いって言っているうちに、
お酒造りもしなくちゃだし、雪掻きもしなくちゃだし。

全てがエンドレスな気がして、
半泣きで仕事したのも久しぶりだったかも。

snow2014-12.jpg

でも、そんな雪だっていずれは止んで。
こんな綺麗な空を見たのも久しぶりかも。

snow2014-13.jpg

たぶんこの中には車が埋もれてるんだろうな…。
って、掘り出すのも疲れちゃって諦めました。

snow2014-14.jpg

道路は何とか除雪第一弾。
どうせ車も出せないし、
こんな道路状況じゃ走れもしませんね。

近くを走る唯一の国道も
雪崩で通行止め。

長距離大型トラックがたくさん往来する幹線道路ですから、
通行止めの影響で大型トラックが多数足止めに。

中央西線も止まってしまい、
近くの藪原駅には特急が約2日間も足止めされていたようです。


2月16日。
昨日までの大雪が嘘のような綺麗な晴れ空。
朝から村の要請で、大がかりな排雪作業が行われました。
木祖村の藪原地区。
住宅密集地であり、道路や軒先の雪を除雪しようにも、
持っていく場所がなくて困ってしまうのです。

こんな大きな重機が来て、
道路から軒先から、各家の敷地の雪まで、
ずどどどどどどどっって、集めてくれました。

snow2014-15.jpg
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車の上の雪も、こんな状態。
ようやく姿を現した車たちも、
太陽浴びて気持ちよさそうですね!

snow2014-19.jpg

街中の雪が一旦ウチの前の交差点に集められ、
その雪の高さはこんなにも!?

雪山の反対側でもおっきな重機が除雪していましたが、
もはや、雪山が高すぎてその姿すら見えないのです。

snow2014-18.jpg

でもお陰様で、道路の雪は綺麗さっぱり。
村が本当に素早い対応で生活道路の排雪作業を行ってくれたので、
今回の2週連続の大雪には参りましたが、
でも生活にはそれ程大きな支障を来すことなく、
何とか大雪を乗り切ることができたんじゃないかなって思います。

しかも、国道や県道の除雪作業に追われる中、
村内の業者さんが総出で排雪作業にあたってくれているわけです。

本当に有難いこと限りないわけです。
もはや、人力でどうにかなる量の雪ではなかったですから…。

2回目の大雪。
隣のおばあちゃんが、
「嫁に来て60年。こんなの初めて!」って言ってました。
もう雪はいいかな。降らなくて。

snow2014-20.jpg
我が家の前をパノラマ撮影。
こんな風景、もう見ることないかもな。
この山積みになった雪はこの後、
大型のダンプやトラックに積んで、
川岸まで運び出されていきました。

本当に手間がかかり、大変な作業だったと思います。
雪は暖かくなれば溶けるまでだけど、
こうして積もってしまうと動かすことも容易じゃないんです。
豪雪地帯で暮らす人々は、
こんなくらいの雪が日常なんでしょう。

そう思うと、本当に大変だなって、
体験してみてようやく分かった訳なのです。


2月19日。
大雪から数日たって、
ようやくこの車も雪の中から掘り出されました。
snow2014-21.jpg

あーもう雪はいらないっ!!!


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記録と記憶に残る大雪レポートでした。

王冠

2014.02.12 23:45|naoko@kisoji
25BY38.jpg

これ、よくある一升瓶の王冠ですね。
最近では、このタイプの王冠を使う小瓶も増えてきています。

当社では一部商品群は720mlの小瓶も
すべてこちらの王冠タイプの瓶に変更をしており、
今後順次レギュラー商品も変更をしていこうと計画中です。

ただ、720mlや300mlのこの王冠タイプのものは、
まだまだ流通量も少ない瓶であり、
正直なところ瓶の単価が従来のものより高くなってしまいます。

そして、王冠も従来のネジきりタイプより高くなります。

ですが、なぜこちらの王冠タイプに変更を進めているか・・・。

まずは「見た目」
そして「密閉性」
更には「高級感」

と言ったところでしょうか。

実はこの写真の王冠は更に特殊なタイプです。
「耐熱王冠」と言われるものです。

最近、瓶燗急冷をする商品が多くなっています。
これは酒質向上の為に有効な手段のひとつですが、
当社では湯煎による瓶燗を行っています。

その場合小瓶は打栓をした状態で瓶燗をしますし、
一升瓶の場合でも打栓はしないまでも、
瓶の口に王冠を乗せた状態で瓶燗をします。

そうすると、王冠には熱の負荷が非常にかかります。
数年前まで、普通の王冠を使って瓶燗急冷を行っていましたが、
中栓のプラスチックの部分が熱により収縮してしまったのです。

そうすると、当然瓶の口のサイズより中栓が少し小さくなってしまい、
お酒がこぼれてしまうなど、密閉性に掛けてしまうのですね。

せっかく酒質向上の為に手間を掛けて瓶燗急冷するのに、
王冠が収縮して密閉性に掛けてしまうのでは本も子もありません。

と言うわけで、王冠メーカーより発売されている、
こちらの「耐熱王冠」を使用する様になった訳です。

こちら、何が耐熱かと言えば、
特殊なプラスチックでできており、
熱負荷がかからない状態では
瓶口より少しだけ大きく作られており、
熱負荷がかかることで収縮して瓶口にきっちり合う様にできています。

ですから、瓶燗急冷をした際にも
密閉性を保つことができると言うわけです。

確かに、熱負荷がかからない状態では、
栓をしようと手で押しても、硬くてかなりの力が必要です。

更には王冠置場が零下を下回った日、
熱負荷がかからない状態で打栓をしようと思ったら、
通常に使用している充填ラインの打栓機でも硬すぎてはまらないと言う
驚くべき事態にも遭遇しました。

たかだか王冠ですが、とても精密にできています。
納品されてくるダンボールにも、
「精密品ですから丁寧に扱ってください。」ときちんと書かれています。

この他にも、中栓がオールプラスチックでできており、
リサイクルに回せる王冠も発売されてきていますね。

ただし、こちらは中栓のほとんどが縁にギザギザが施されており、
開栓する時に手がいたくなると言う弱点もあります。
中にはギザギザしていないものもありますが、
なぜギザギザにしなくてはならないか、
今度理由を王冠メーカーさんに尋ねてみようと思っています。


製品作りって、私たちが些細に使用しているものであっても、
たくさんの技術が詰め込まれており、
素晴らしいものだなって、感じますね。

と言うわけで、お酒を飲み終わってしまえば、
ただのゴミになってしまう王冠ではありますが、
様々なタイプがあり、用途によって使い分けられているのですね。

王冠こぼれ話でした。。。


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お知らせ

2014.02.01 15:36|naoko@kisoji
お客様への大切なお知らせを、
こちらのblogで書くのをすっかり忘れておりました。

本日、2月1日付出荷商品より、
清酒木曽路の値上げを実施させていただくことになりました。

お得意先様へは10月下旬より順次値上げのご案内をさせて頂き、
昨日までに価格表の入れ替え等のご対応を頂いております。

今季は当社としては幸いにも、
必要な原料米はほぼ確保できたわけですが、
しかし、加工用米の割当数量は依然100%に満たず、
加工用米より高値の一般米に代替えすることで、
数量確保を行ってきております。

その影響を一番受けるのが、
やはり「普通酒」と言われるカテゴリーです。

当社は掛米に加工用米を使用してきましたので、
その分が一般米に代わっているわけです。

また、加工用米自身も数量不足が全国的に顕著となり、
その単価自体も私が入社した10年ほど前と比べても、
ここ数年で急激に値上がりをした状態です。

「紙巻」と言われる、手間の掛る1本単位の包装を廃止したり、
商品ごと分かれていた資材を共有するようにしたり、
社内での作業の効率化を図ったり、
水道光熱費の削減に取り組んだり、
当たり前ではありますが、当社の中で出来得ることは
やってきたつもりではあります。

これまで、昔からの慣習も手伝い、
なかなか価格改定に至ることができなかったのですが、
ここでいよいよ決断をさせて頂きました。

様々な生活必需品が値上がりする中で、
嗜好品である日本酒の価格が上がってしまえば、
お客様によっては飲む量を減らしたりするなど、
消費行動の変化は当然見られるのでしょう。

これであと2か月経てば、
消費税も8%になりますね。

消費にブレーキが掛らない様、
やはり商品力を高めて、お客様に必要とされる商品を
造り続けていかなくてはならないのだなーと感じます。

特定名称酒と言われる、
純米酒や吟醸酒出荷量は有難いことに増えています。
当社の中でも、特定名称酒(本醸造を除く)の出荷割合は、
ここ数年で次第に伸びてきており、今では40%程度あります。

しかしながら、当社の売り上げの屋台骨となっているのは、
まだまだ普通酒と本醸造酒なんですよね。
数字をひっくり返せば、これら2つのカテゴリーで
60%もあるということになります。

この部分にメスを入れるということが、
なかなか覚悟の決まらないことではありましたが、
いよいよ値上げを実施させて頂くこととなりました。

とは言え、普通酒・本醸造カテゴリーだけでなく、
純米酒等特定名称酒に関しましても、
酒造好適米の価格高騰も併せて顕著になってきており、
一部商品は値上げをさせて頂いております。

お客様のご負担を増やしてしまい、
大変心苦しいことではありますが、
ぜひご理解いただけると有難いところなのであります。

これからは、
「湯川のお酒じゃなきゃダメなんだ!」と、
そう言って頂けるよう、
商品力・銘柄力を高めていきたいと思います。

今後とも、変わらぬご愛顧の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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