Londonへ行ってきました。
人生で初のヨーロッパ。
12時間のフライトに心が折れつつも、素敵過ぎる街に感動して帰ってきた私です。


目的は、Speciality food fair in London 2014 に出展する為。
展示会は3日間予定で、こんな感じのブースの中でPRです。
拙すぎる私の英語では、不安がありまくりでしたが、
現地在住の日本人の方のスタッフさんが私の通訳として付いてくださり、
たくさんの方とお話をすることができました。
まず驚いたのが、このブースに入っているスタッフさんの真剣さ。
私たちのお酒は展示会の2週間程度前にLondonに着くように手配してあったのですが、
事前研修会がみっちり行われていました。
今回の仕事で初めて日本酒を飲んだと言う現地の若い子も、
日本酒の知識がしっかりと教育されており、
また、sakeソムリエがすべての酒についてコメントをしており、
それを熟読して、自分自身でも利き酒をして、感覚を皆で共有していること。
それぞれのお酒についてあーだこーだとディスカッションしていること。
更には、現地で出会った日系インポーターの営業の男性が、
13歳からLondonに住んでいて、Londonで日本酒を覚え、
半端ない日本酒愛を持っていること。
ブースを訪れたお客様が、みな的を射たコメントをしていくこと。
何もかもが初めての私にとっては、
とてもとても刺激的な3日間の展示会でありました。
当社の輸出は台湾に細々と。
私自身、これまで輸出には正直積極的ではありませんでした。
輸出をするからには、他の仕事との片手間ではできないと思うから。
国内の営業と全く変わりなく、信頼関係の上に成り立つであろうこと。
その信頼関係を築くためには、現地に何度も赴かなくてはならないこと。
これまで、輸出に掛るであろう経費と労力を、
できれば国内の市場開拓に向けたいと思っていたこと。
輸出するからには、語学が必須であること。そしてそれはすぐに適わないこと。
さまざまな思惑の中で、結果的には輸出に消極的になっていたこと。
いいわけも含めて、とにかく一歩が踏み出せないでいました。
今回、Londonに行くきっかけは、
本当に有難いことにこれまた舞い降りてきた訳です。
ANAのファーストクラスとビジネスクラスに木曽路大吟醸が採用されたことも、
きっかけのひとつであったのは間違いありません。
多くの方が、私たちの活動を遠くから見守ってくださっており、
そっとチャンスを与えてくださるのです。
選択するのは私たち自身でありますから、
そのチャンスを活かせるかどうかも私たち次第なんですが、
とにかくとにかく、今回はチャンスを頂き、そしてそれが絶妙なタイミングだったわけです。
3日間の展示会は無事に終了し、
多くの方に木曽路のお酒を味わって頂きました。
中には、とても印象深く興味深く飲んでくださった方もおり、
帰国してからは、その後に繋がる様、しっかりアフターフォローをしなくてはなりません。
英語も勉強しなくては!
私が唯一後悔しているのが、英語の勉強をしっかりしてこなかったこと。
母からも、幼少の頃から英語に親しむように仕向けられていたのに、
どうしても好きになれなかった・・・。
文法を覚えるのも、とんと苦手・・・。
文法よりも会話!って思うも、
なかなか身近なところでその機会もなく・・・。
でも前職では英語の論文を読むこともしばしばあったりして、
会話では縁遠かったものの、読むことは今よりは近かったかも。
だからなのか、旅行程度であればそれほど困らなかったんですが・・・。
酒造業に入ってからと言うもの、
英語に触れ合う機会がゼロになってしまい、
あいさつ程度の会話もろくにできない状況になってしまいましたね。
でも3日間ブースに立っていて、
スタッフの方に教えて頂きながら、少しはコミュニケーション取れるようになったのかも。
とは言え、ビジネスに使えるには程遠い拙い英語ですし、
相手が話していることのボリュームが増えると、
一気に何を言っているのかわからなくなっちゃうんです。
今回、一番悔しかったのは、コミュニケーションですね。
自分が自分の言葉で話せれば、
ブースに来た方にもっともっと日本酒の良さや、
木曽路のPRができたのに・・・。
商売が繋がる可能性のある方々とのコミュニケーションも、
もっともっと取れたはずなのに・・・。
まぁ、今後悔しても致し方ない事ですから、
これから少しずつ英語の勉強もしていきたいかなって思います。

というわけで、初めてのLondonでしたが、
展示会は3日間びっちり。
レストランでのレセプションがあったりもしましたから、
ほぼ自由時間はなく、夕食もホテルの近くのパブでワインを飲みながらって感じ。
少ない自由時間は、最終日空港へのpick up までの数時間でした。

疲れていたし、あんまり動くつもりはなかったのですが、
結局地下鉄に乗ってまずはバッキンガム宮殿へ。

ちょうど衛兵の交代式がある日だったこともあり、すごい人!
日本人も多かったですが、周囲から聞こえてくる言葉はホント多国籍!!

ふとした路地も美しいですねー!
街並みの美しさには、感激しまくりでした。

こちらは、ウェストミンスター寺院。

からのビッグベン。歩いてすぐなのね。

地下鉄の駅には、杜氏さんが大好きなArsenalのポスター。
実は、今回自由時間があったらエミレーツ・スタジアム行っといでって、
杜氏さんからのお達しもあったんだけど、
ちょっと遠かったし、今度一緒にいこーね!ってことで、今回は諦めました。
※ちなみに、今杜氏さんは隣でArsenalのホームゲーム、スカパーで見てます!

その後、せっかくなのでロンドンお決まりの赤い2階建てバスにも乗車!
慌ただしく乗継をして、最終お目当てのHarrodsへ!

流石に建物がすごいの!
中もすごいの!すごすぎて、いったい自分がどこにいるのか解らない・・・。
お土産目的ではなくて、Wine Shopを見に行くこと。
ただ、その場所を探すのにもひと苦労で・・・。
2回聞いてようやくたどり着く事ができました。
あらゆるWineが揃っているっていう表現でしょうか。
素晴らしい売場でした。
そして、淡い期待のもと本来の目的にしていたのは、
展示会に来て木曽路のお酒を利いてくださった
Harrodsのバイヤーさんにお会いすること!!
なんと、売場にいるではないですか。
通訳もいないひとりなのに、勇気をもって話しかける!
会話が成立したとは思えなかったけど、それでもいいや!!
とにかく、いっぱい得るものがあったLondonでした。
今まで行った外国の中で、初めて住みたいと思った街でした。
住みたいと思える街で、自社のお酒が飲まれる日が来ればいいな。
またLondonに行くんだ!と強く決意をして、帰国の途につきました。
杜氏さんと一緒にエミレーツ・スタジアムにも行かなくちゃだし。
IWCでChampion Sakeでも獲れたら表彰式の為に行けるのになーなんて。
全てが繋がっているわけで、とにかくお酒造りも頑張らなくちゃ。

まずは英語を身近に感じる努力をしよう!