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Author:尚子

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こんなに綺麗な空なのに

2014.09.30 19:06|naoko@kisoji
26by12.jpg

この怪しげな雲の向こうには木曽の霊峰御嶽山が。

幼少の頃から親しみのある山が、まさかの噴火。

紅葉も間もなく見頃の、土曜日のお昼前。
一番登山者が多いであろうタイミングで、まさかの噴火。

神様も、なんでそんなに意地悪なことするんだろう。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

当社にも、被害を心配してたくさんのお電話やメールを頂戴いたしました。
噴火当日、この雲が連れてきた灰がそれなりに振りましたが、
それ以外には直接的な被害もなく、無事に過ごしております。

たくさんのお心遣い、本当にありがとうございました。

早く、いち早く犠牲になられた方がお家へ帰れますように。
早く、山が鎮まりますように。

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様々な申請書

2014.09.26 11:43|naoko@kisoji
ここ最近の仕事で結構大変だな~って思うことが、
○○補助金の申請書とか、○○計画書とか、様々な申請書を作成すること。
往々にして、文章力が求められたり説得力のある内容が求められたり。

でも、そういった申請書とか計画書とかをしっかり書く事で、
補助金を取得で着たり、経営的にも大きなメリットを受けられたりしますよね。

文章書く事がすっごく苦手だし、
中長期的な会社経営の試算ができていないといけないわけだし、
(あ、これは申請書とか関係なく必要な事ですね。)
でもこうした書類を作成しながら、自社の現状が違う角度から見えたりするわけで、
また、作成を支援していただいている第3者の目線から、
自分自身とは違った会社の評価が出てきたり。

銀行さんともたくさんやり取りしなくてはならないし、
今の税理士の先生になってから、ようやく会社の実態がより現実に近い形で掴めてきたし、
社長になって4年目に突入しているわけですから、
そろそろ会社経営も次のステップに入っていかなくてはなりません。

この3年でやったことは「現状把握」
次の3年では「経営再建」

これまでもたくさん努力はしてきて、会社の財務体質も改善されては来ているけど、
まだまだ苦しい事には変わりがないのです。

昨日、とある書類作成の指導を頂いた中小企業診断士の先生に、
「ここ3年での努力は見られますね。」と数字を見ておっしゃっていただきました。
ちょっとしたことだけど、なかなか直接言ってくれる方はいません。

努力してるけど、経常利益とかにまだまだ反映してこないこともあり、
もどかしい気持ちでここのところ過ごしているのですが、
第3者の方にそう言って頂けるのは、ちょっと救われますね。
当期は、その努力が数字としてもしっかり報われるよう、もっともっと努力をしたいと思います。


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そんなことを、麹を晒しながら考えているわけです。
また頭ん中、混乱しない様にうまく切り替えなくては!

秋晴れ!

2014.09.20 22:14|naoko@kisoji


気持ちの良い秋晴れの土曜日。
松本城公園で行われたCraft Beer Festival in Matsumotoへ行ってきました。

(松本城が木に隠れているのはご愛嬌。ビール飲みすぎて動くの面倒だった。。。)

2人で休める日は、極力2人で近場でもお出掛けしよう、
ってのが、たぶん私たちの仲良しの秘訣です。

毎日仕事で一緒にいるからこそ、
プライベートで一緒にいる時間を大切にしたいですね。

でも、結局仕事の話してたりするんですけど、
それも極力避けるようにはしています。

これから酒造りが進んでいくと、
お出掛けしたくても洗米があったり麹のお世話があったり、
醪も酒母もありますから、お休みと言う概念が薄くなってしまいます。

自宅と蔵との近距離の往復が1日の移動距離になり、
仕事以外で外出することも少なくなってしまいますね。

この醸造期とそうでない時期の生活のギャップも、
結構悪くないな~なんては思うんですが、
半年ごとに変わるこの生活に身体を慣らす期間が結構大変です。

ただ、今年は蔵人としての社員も増え、
私も徐々に酒造りの現場から離れて、
もう少し社長業を全うできるようにしたいなって思っているので、
案外にも環境の変化は少ないかもしれませんね。

半年間、社長業が疎かになってしまっていたこれまでは、
お酒造りをしたいって言う技術者としての満足は得られるんだけれど、
会社経営として、もう少し素早く動いていれば。。。なんてこともなかったわけではなくて。

完全に酒造りから離れるっていう覚悟はまだできていなくて、
もうすでに、社員に任せられるから蔵にいる時間が例年より少なかったりして、
これまた徐々に身体を慣らすように、気持ちを慣らしていかなくてはです。

社長としての営業も必要だし、
新しい取り組みにも時間を使いたいし、
まだまだ社内体制の構築が必要だし、
経費も削減しなくてはならないし、
やることはたぶん山積していて、時間は無制限に必要なんです。

でも、蔵に行って麹とかと対話していると、
そういうことが全部ぶっ飛んじゃって、結果として後回しになっちゃうんです。

だって、酒造り楽しいもん!!
早起きも苦手だし、細かい事好きじゃないし、
色んなことざっくりしてるし、酒造りに向いていないって思うことも多々あるんだけど、
でも酒造りが好きなんだよな!!!

杜氏さんが、すんごい楽しくお酒造りのこと考えてる時って、
めっちゃ活き活きしていて、頭の中の構造とかどーなってんだろうって、
それを想像する事すら楽しかったりするわけです。

でも、結婚してから、結構考え方が変わったことがあって、
それは杜氏さんによく言われるんだけど
「自分の立ち位置がどうなのか」ってことを考えて行動すること。

それって、結婚前は「自分だけ良ければOK」とか、
たぶんそんなような考え方だったんだけれど。

自分の立ち位置がどうなの?
自社の立ち位置がどうなの?

ってことを、結構冷静に考えながら行動できるようになってきたのかも。

会社では社長。
蔵ではイチ蔵人。
家庭では妻。もしくは娘。
いずれは母。って日も来てほしい。

それだけではなく、お会いするすべての人から見て、
私の存在はどんな立ち位置なんだろうって。

いちいち考えすぎるわけではなくて、
なんとなくそれを掴めるようになってきたって感じです。

以前、受けたセミナーの中でも、
主体と客体って話がありました。

自分が主体の時は相手が客体。
でもその反対もあり得るわけで、それって立ち位置の違いですもんね。

「相手の気持ちを考える」って思うとすっごく難しいんだけど、
「自分の立ち位置を考える」って思うと、相手の気持ちも解りやすくなるんだな。

全部が全部うまくできてないんだけれど、
少しずつ人間としても大人になっていきたいなって思うわけです。

なんだか、話がずれにずれていますが。
まぁ、私やウチの会社が今後どこに向かっていくのでしょうか。って考えた時、
結構将来のカタチは真面目に考えているし、
それぞれのシーンでの自分や自分たちの立ち位置を想像して、
会社のあり方を見据えているんです。

女性だから。ってのも、その思考の中にはもちろん含まれます。

性別の区別は当然あって、それぞれの役割によって立ち位置が違うんです。
ただ、お酒を造る、営業する上では、性別はただの個性でしかないとも思っています。

色々難しいですね。
男女についての私の考えは、またいつか書きたいと思います。

明日は麹米の洗米と、酛屋さんから頼まれた酒母のお世話。
杜氏さんもいるけれど、午後からお出掛けしなくちゃならないって言うから、
午前中の仕事ではあるけれど、私のお役目になりました!


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お酒造り始まりました!

2014.09.18 22:19|naoko@kisoji
今月16日は、26by記念すべき初甑!

まさかの9月スタート。

道具を片付けないうちに、準備した感じ。

26by10.jpg

空高く、蒸米の香りとともに蒸気があがります。

26by09.jpg

もちろん、最初の蒸かしは麹からですね。
酒母に利用する酒母麹を作らなければ始まりません。

季の最初の麹室への引き込みは、
どんなお米の種類であっても、かなり気を遣います。

麹室の環境も乾いていたりして最盛期とは違います。
換気のために開ける天窓の効果も違います。
消毒して掃除した後なので、麹菌があまりいません。

ですから、いつもより多い目に吸水させたり、
蒸かし上がってすぐの熱々のお米を引き込んだり、
種麹の量をいつもより多い目にしたり。

こう言う、環境要因を考慮できれば、
そこで働いてくれる麹菌や酵母たちが、
より豊かにお酒造りをしてくれるんだろうな。

お酒造りっ神秘だとかって語られることたまにあるけど、
微生物たちの生きざまなんだろうなって、思ったりします。

いかに彼らと対話をするかが、
よいお酒を醸すことに繋がるのでしょう。


さて、話はまったく変わります。

時たま、
「御社のお酒を取り扱いたいと言っている中国(例えば)の
インポーターがいるんですが、見積り下さい。」と言う、
あまりに唐突な電話が掛かってきます。
それも取引履歴もない会社から。

逆に、売り込み電話もそうですね。
大概夕方遅く、こちらの電話口の状況も確かめずに、
こちらが欲してもいない営業トークを捲し立てる人がいます。

共通して、こちらとの信頼関係も築かれていない中で、
商売になるとでも思っているわけですね。

絶対にそれっておかしいと思います。
国内であれ日本であれ、
人と人との信頼関係を築くには、
まず第一としてお互いに顔を合わせ、
相手を実感するところから始まると思っています。

タイミングだったりフィーリングだったりが、
その実感に加味されて、
信頼関係がより深まるわけですね。

どんな相手でも、自社のお酒を大切に扱って頂くためには、
そこにこちらから信頼関係をしっかり構築しなくては、伝わりませんね。

会社のポリシー

造る人も
売る人も
飲む人も

皆が幸せになる
酒を造りたい


そのバックグラウンドには、
「信頼関係」と言うキーワードが存在するんだな!

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眠くて中途半端な状態で投稿されていました。。。

初めてのLondon

2014.09.13 22:44|naoko@kisoji
Londonへ行ってきました。
人生で初のヨーロッパ。
12時間のフライトに心が折れつつも、素敵過ぎる街に感動して帰ってきた私です。



London02.jpg

目的は、Speciality food fair in London 2014 に出展する為。

展示会は3日間予定で、こんな感じのブースの中でPRです。
拙すぎる私の英語では、不安がありまくりでしたが、
現地在住の日本人の方のスタッフさんが私の通訳として付いてくださり、
たくさんの方とお話をすることができました。

まず驚いたのが、このブースに入っているスタッフさんの真剣さ。
私たちのお酒は展示会の2週間程度前にLondonに着くように手配してあったのですが、
事前研修会がみっちり行われていました。

今回の仕事で初めて日本酒を飲んだと言う現地の若い子も、
日本酒の知識がしっかりと教育されており、
また、sakeソムリエがすべての酒についてコメントをしており、
それを熟読して、自分自身でも利き酒をして、感覚を皆で共有していること。

それぞれのお酒についてあーだこーだとディスカッションしていること。

更には、現地で出会った日系インポーターの営業の男性が、
13歳からLondonに住んでいて、Londonで日本酒を覚え、
半端ない日本酒愛を持っていること。

ブースを訪れたお客様が、みな的を射たコメントをしていくこと。

何もかもが初めての私にとっては、
とてもとても刺激的な3日間の展示会でありました。

当社の輸出は台湾に細々と。
私自身、これまで輸出には正直積極的ではありませんでした。
輸出をするからには、他の仕事との片手間ではできないと思うから。
国内の営業と全く変わりなく、信頼関係の上に成り立つであろうこと。
その信頼関係を築くためには、現地に何度も赴かなくてはならないこと。
これまで、輸出に掛るであろう経費と労力を、
できれば国内の市場開拓に向けたいと思っていたこと。
輸出するからには、語学が必須であること。そしてそれはすぐに適わないこと。
さまざまな思惑の中で、結果的には輸出に消極的になっていたこと。

いいわけも含めて、とにかく一歩が踏み出せないでいました。
今回、Londonに行くきっかけは、
本当に有難いことにこれまた舞い降りてきた訳です。
ANAのファーストクラスとビジネスクラスに木曽路大吟醸が採用されたことも、
きっかけのひとつであったのは間違いありません。

多くの方が、私たちの活動を遠くから見守ってくださっており、
そっとチャンスを与えてくださるのです。
選択するのは私たち自身でありますから、
そのチャンスを活かせるかどうかも私たち次第なんですが、
とにかくとにかく、今回はチャンスを頂き、そしてそれが絶妙なタイミングだったわけです。

3日間の展示会は無事に終了し、
多くの方に木曽路のお酒を味わって頂きました。
中には、とても印象深く興味深く飲んでくださった方もおり、
帰国してからは、その後に繋がる様、しっかりアフターフォローをしなくてはなりません。

英語も勉強しなくては!
私が唯一後悔しているのが、英語の勉強をしっかりしてこなかったこと。
母からも、幼少の頃から英語に親しむように仕向けられていたのに、
どうしても好きになれなかった・・・。
文法を覚えるのも、とんと苦手・・・。
文法よりも会話!って思うも、
なかなか身近なところでその機会もなく・・・。

でも前職では英語の論文を読むこともしばしばあったりして、
会話では縁遠かったものの、読むことは今よりは近かったかも。
だからなのか、旅行程度であればそれほど困らなかったんですが・・・。

酒造業に入ってからと言うもの、
英語に触れ合う機会がゼロになってしまい、
あいさつ程度の会話もろくにできない状況になってしまいましたね。

でも3日間ブースに立っていて、
スタッフの方に教えて頂きながら、少しはコミュニケーション取れるようになったのかも。
とは言え、ビジネスに使えるには程遠い拙い英語ですし、
相手が話していることのボリュームが増えると、
一気に何を言っているのかわからなくなっちゃうんです。

今回、一番悔しかったのは、コミュニケーションですね。
自分が自分の言葉で話せれば、
ブースに来た方にもっともっと日本酒の良さや、
木曽路のPRができたのに・・・。

商売が繋がる可能性のある方々とのコミュニケーションも、
もっともっと取れたはずなのに・・・。

まぁ、今後悔しても致し方ない事ですから、
これから少しずつ英語の勉強もしていきたいかなって思います。


London03.jpg

というわけで、初めてのLondonでしたが、
展示会は3日間びっちり。
レストランでのレセプションがあったりもしましたから、
ほぼ自由時間はなく、夕食もホテルの近くのパブでワインを飲みながらって感じ。

少ない自由時間は、最終日空港へのpick up までの数時間でした。

London04.jpg

疲れていたし、あんまり動くつもりはなかったのですが、
結局地下鉄に乗ってまずはバッキンガム宮殿へ。

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ちょうど衛兵の交代式がある日だったこともあり、すごい人!
日本人も多かったですが、周囲から聞こえてくる言葉はホント多国籍!!

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ふとした路地も美しいですねー!
街並みの美しさには、感激しまくりでした。

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こちらは、ウェストミンスター寺院。

London09.jpg

からのビッグベン。歩いてすぐなのね。

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地下鉄の駅には、杜氏さんが大好きなArsenalのポスター。
実は、今回自由時間があったらエミレーツ・スタジアム行っといでって、
杜氏さんからのお達しもあったんだけど、
ちょっと遠かったし、今度一緒にいこーね!ってことで、今回は諦めました。
※ちなみに、今杜氏さんは隣でArsenalのホームゲーム、スカパーで見てます!

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その後、せっかくなのでロンドンお決まりの赤い2階建てバスにも乗車!
慌ただしく乗継をして、最終お目当てのHarrodsへ!

London11.jpg

流石に建物がすごいの!
中もすごいの!すごすぎて、いったい自分がどこにいるのか解らない・・・。
お土産目的ではなくて、Wine Shopを見に行くこと。
ただ、その場所を探すのにもひと苦労で・・・。
2回聞いてようやくたどり着く事ができました。
あらゆるWineが揃っているっていう表現でしょうか。
素晴らしい売場でした。
そして、淡い期待のもと本来の目的にしていたのは、
展示会に来て木曽路のお酒を利いてくださった
Harrodsのバイヤーさんにお会いすること!!
なんと、売場にいるではないですか。
通訳もいないひとりなのに、勇気をもって話しかける!
会話が成立したとは思えなかったけど、それでもいいや!!

とにかく、いっぱい得るものがあったLondonでした。
今まで行った外国の中で、初めて住みたいと思った街でした。
住みたいと思える街で、自社のお酒が飲まれる日が来ればいいな。
またLondonに行くんだ!と強く決意をして、帰国の途につきました。
杜氏さんと一緒にエミレーツ・スタジアムにも行かなくちゃだし。
IWCでChampion Sakeでも獲れたら表彰式の為に行けるのになーなんて。
全てが繋がっているわけで、とにかくお酒造りも頑張らなくちゃ。


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まずは英語を身近に感じる努力をしよう!

四季折々

2014.09.02 22:59|naoko@kisoji


田圃の風景は、季節を一番感じる風景ですね。
先日、お盆明けて以降、なかなかすっきりしない天気が続いていましたが、
予定していた、酒米の圃場を見学させていただいた日は、久しぶりに気持ちのいい晴れ間。

当然ですが、お米の品種によって成長の速度が違いますから、
この時期、田圃の色が一枚一枚違うんですよね。

美山錦は、成長が早いから、もうすでに黄金色。
稲穂も重たそうに垂れはじめています。
それに比べて、ひとごこちはまだ青い印象ですね。
こんなにも成長の速度が違うんですから、できるお酒の味わいも違って当然です。

日本酒って、今でこそ醸造年度や仕込タンクまで、
商品から特定できるように、単一醪で商品化することが増えてきましたが、
過去を見てみると、“同じラベルのお酒は常に同じ味”って言う感覚が、
醸造元にもお客様にも根付いていた様に感じます。

それって、同じ「木曽路」なんだから、いつ飲んでも味は一緒だよね。ってこと。
今でも、木曽路の佳撰(地元で一番飲まれているお酒)なんかだと、
瓶詰するタンクが変わっただけで、「いつもと違う」って思われていたりもします。
ましてや、当社はここ数年で杜氏が変わっていますから、
その情報が先行するだけでも「酒の味が変わった」と捉えられる傾向がありましたね。

実際問題、お酒造りって、同じ蔵元で同じお米と水を使ってお酒を造っても、
杜氏や蔵人の一人が変わるだけで、少なからず味わいに変化が生じます。

ある程度毎年味わいが変わっていっても、その蔵の味わいとして筋さえ通っていれば、
特に大きな問題ではないと、私は考えています。
ただ、佳撰(普通酒)に関しては、やはりそれだけではいけないであろうことも解っています。
毎日毎日、同じお酒を同じ量、同じシチュエーションで飲んでくださっている、
昔からの酒飲みの方も、まだまだたくさんいるからです。

そういう方々にとってみれば、日常なんだから味が変わっちゃダメなんです。

本当に難しいことですね。
実際のところ私自身は、普通酒の味わいを何が何でも同じにしなくてはならないと言う、
固定概念がほとんどないので、杜氏には自由度をもって普通酒も造ってもらっています。
特定名称酒に至っては、その年のお米の特徴を活かして、
毎年の課題を踏まえて新しいチャレンジもしていっています。

お客様にも「去年のは○○だけど、今年のは△△だよね。」なんて、
そんな風に捉えて頂けたら嬉しいんだよなって思いますね。

何でそんなことが堂々と言えるようになったかと言えば、
当社でのお酒造りが大きく成長してきており、
お米の特徴をしっかり捉えた造り分けができるようになってきたことがひとつ。

もうひとつは、どんなことをしても「湯川」の酒の筋が通っていること。

更には、お客様との距離が近づいたこと。

その“筋”を言葉で説明してって言われちゃうと、
スイマセン、まだ上手な表現が見つからず無理です。。。ってなっちゃうんですが、
でも私の中では明確な「湯川」のお酒の筋が通っているわけです。

それって、たぶん杜氏の中でもそうだし、蔵人の中でもそうなんです。
だから、それを大切にさえしていれば、
色んなお酒造りにチャレンジできるし、怖くないわけです。

お酒を調合して均一性を持たせることも大切なことです。
ですが、お酒の個性をしっかり生かして、
そこに言葉が添えられてお客様まで届くことも大切なことですね。

MEET MINI★

MINIの広告って、色んな意味で私の頭の中を整理してくれました。
そのテイストの筋さえ通っていれば、色んなタイプの車があってもよい。

その豊富なラインナップの中から好きなものを選んでね。
次に出るのはどんなタイプか、楽しみしていてね。

そんあわけであります。
わくわくできる銘柄に、蔵元になることも、ささやかな夢なのです。


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