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大雪の年末によせて

2014.12.29 17:04|naoko@kisoji


2014年もあとわずかとなりました。

この年の瀬に、予想以上の大雪となり、雪かきの1日に。

気候も少しずつ変化していて、木曽が豪雪地域になっちゃうの?!
なんて少しビビッていますが。。。


湯川酒造店は、明日30日まで通常営業。
蔵のお仕事も、今日が年内最後の蒸かしとなり、
明日はタンク火入れを2本行って仕事納めとなります。

毎度のこと、1月が始まれば、
「きっとあっという間に暮れになっているんだろうな。。。」と考え、
そして12月に
「結局あっという間の1年だったな。。。」って、1年を振り返ります。

こんな風に毎年飛ぶように過ぎていくのだから、
人生なんて、本当にわずかな時間で、
その1分1秒が、とても惜しく感じます。

たぶん、私にとっての30代の10年は、
とにかく突っ走るのみなんだろうなって、そう思います。

ゆっくり旅行に行ったり、お休みをのんびり過ごしたりって、
今年1年を振り返ってみてもほとんどなくて、
何のために仕事馬鹿になってるんだろうって
正直、嫌になっちゃう時もありましたが、
それは、今だからできることであり、
自分たちの会社をとにかく飛躍させたい一心なわけです。

毎日毎日が変化の日々で、
どうしてこれほどまでに色んな出来事に直面するんだって、
神様はどうしてこんなにも課題ばっかり与えてくれるんだって、
今年も本当に疲れた1年でした。

ですが、素敵な社員に囲まれ、
最高のお米を農家さんから仕入れることができ、
美味しいお酒が自分たちの手によって醸され、
そのお酒を大切に扱っていただき、
美味しくお客様に飲んでいただくことができ、
そしてまたお酒を醸すことができる。

最高の好循環ですね!

そして、売上も、1-12月で目標達成!
大きく3つのチャネルで販売していますが、
1つのチャネルを除いて、目標達成!
なので、全社での目標も達成です!

商売ですから、やはり売り上げをしっかり立てていかなくては、
社員や社員の家族たちを養っていけません。

私が社長になってからようやくV字回復とも言える2014年。
この調子であと半年いければ、
いよいよ、今決算期も目標達成で終えられるのかな!

ちっとも気は抜けませんが、ひとまず笑顔で1年を締めくくれること、
ほっと胸をなでおろしたところです。

なんだかんだ、お正月も上槽があったりして、
ゆっくりお休みとまではいきませんが、
まだまだ突っ走ります、2015年。

今年お世話になった皆々様、
支えてくれている社員のみんな、家族、
本当に感謝でいっぱいの1年です。

そして、2015年も山あり谷あり、課題ばかりの1年になりそうですが、
より一層頼れる社長になっていけるよう精進致します。

お客様にも、あらゆる角度で満足度の高い会社になれるよう、
努力して参りますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

少し早いですが、年末のご挨拶とさせていただきます。
皆様、何卒よいお年をお過ごしください。



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1年間ありがとうございました!

競争力

2014.12.25 18:01|naoko@kisoji
商売をしていると、自社の競争力はいかほどか。。。と、
そんなことを考えることがしばしばあります。

競争力として一番必要なのは、「商品力」ではないかなと思うのです。
そして、その商品力を培う為には、
技術力や人材力、はたまた資本力であったりが必要ですね。

技術力は、日々感受性豊かにお酒造りに取り組み、
酒造閑散期の夏場を勉強の時間に充てたり、
多くの技術者と情報交換することで培われていきます。

資本力は、たくさん高品質の商品を創りだし、
売上と利益をあげることでついてくるものですね。

そして人材力。
これが一番難しい。。。
今現在は新しい社員も含めて、とても優秀な人々に囲まれています。
彼らが真剣に働いてくれることで、会社の利益に繋がります。

最近では、なかなか地元からの応募も少なく、
Iターンの採用が増えています。

で、問題になるのはIターンの方の生活環境なわけです。

木祖村生まれ、木祖村育ちの私でさえも、
様々な不便を感じるここ木祖村。

村営住宅もあれど、地元の人が利用しているケースが多く、
いいタイミングで募集が出ないわけです。
お隣の塩尻市営住宅だったり、空き家だったりを駆使していますが、
なかなか当社に通うには便利とは言い難いですね。

運よく村営住宅を利用している社員もいますが、
今度は夜ふらっと飲みに行く場所もなければ、
ちょっと買い物。。。となると、30分の車移動は必須です。

できるだけ村内でお金を落とせるようにと、
私たちも心がけはしますが、しかし必要なものをとなると、
村外に出ざるを得ませんね。

金融機関もそうですし、医療機関もそうです。
何をするにも、20~40分、もしくはそれ以上の車移動をする。

この時間って、積み上げていくととっても無駄な時間に感じてしまいます。
都会の電車移動の時間とはわけが違うと、私は思います。
ガソリン代もバカになりません。
運転していますから、本も読めません。
電車の本数も限られていて、無駄な待ち時間が生じることも。

これって、日々の営業活動を行うにも相当な時間的デメリットであります。

ましてや、日常の生活環境のことを考えると、
もう少し生活のしやすい環境の会社に勤めたいと思うのも、頷けます。

お酒造りがしたい!と言う強い希望を持っている人材に対して、
当社での仕事は魅力のあるものであるとは思っています。
実際に、優秀な人々が集まってきてくれています。

でも、私のチカラではどうにもできないことのひとつが、
この生活環境です。

これから先、商売を継続していく為には、人材力を高めることは
とても重要な事だと感じています。

そこから生み出される商品力や技術力によって、
当社の競争力が高まっていくのだと思います。

環境は変えられない。
だからこそ、「この会社に勤めていてよかった。」と言わしめる、
魅力のある会社にならなくては!!


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Sakeシンポジウム

2014.12.11 20:04|naoko@kisoji
Sake シンポジウムに参加してきました。

日本酒の輸出をメインテーマに、
蔵元、酒器を作る窯元、料理家、流通、
それぞれのお立場でのご講演をお聞きしました。


総合すると、
「海外戦略を立てる上で、相手を知らなさすぎる」
と言うことが、日本酒のまずもっての課題なのかもしれません。

海外では、ワインの流通が大多数です。
日本酒はそのほとんどが日本で造られていますが、
ワインは世界各国で造られているわけです。

何となく、同じ醸造酒ですから、ワインと対比しがちですが、
数量も世界の中での情報量も、圧倒的に多いのがワインです。

では、そのワインを飲んでいる世界の方々に、
少しでも日本酒に目を向けていただくには、
ターゲットとする国でワインがどう飲まれているか、
どんな酒類が好まれているのかなど、
しっかりとしたリサーチが必要ですね。

私は日本酒が大好きです。
で、ワインはちょっと苦手です。
ワインに対する知識も素人同然です。
これは、以前より自分のウィークポイントだと言うことは、
充分に理解はしています。

日本酒はそのクオリティの高さは素晴らしいものだと思います。
しかし、まだまだ井の中の蛙であり、
言うなれば、自己満足の域を出ていないのかもしれません。

既成概念も多数あります。
固定概念も多数ありますね。

美味しければ売れる。。。って思っているのは、
世界には通用しないわけですね。

美味しいのは当たり前。
では、その自信ある自社製品を輝かせるには、
パッケージ?ボトル?機能性?
お料理とのマリアージュも必須です。

確かに、先日ロンドンの展示会にでた際、
「どうやって飲むのがベストですか?」
「どんなお料理に合わせればいいですか?」
という質問がとても多かったのを記憶しています。

日本でもつい、「結構オールマイティなんですよ。」
なんて答えてしまったりするのですが、
自社のお酒ひとつひとつに、決め打ちでいいから、
「これぞ!」という鉄板マリアージュを見つけておかなくてはですね。

飲み方だって自由でいいと言いつつ、
まだ日本酒カクテルには少し抵抗があったり。
日本の飲食店さんで使って頂くには、
一升瓶がベスト!って思っていたり。

売り先によって柔軟に変えていかなくては、
いいものも結局は井の中の蛙で終わってしまうのでしょう。

輸出を考えたとき、
自分の考え方が世界基準でみると
すっごく遅れてるんだなって実感しました。

品質ありきで、自信をもって営業していく、
そのスタンスには変わりはないし、
相手に迎合するつもりも全くないし、その必要性も感じないけれど、
ターゲットとする相手の興味をそそる商品作りと
日本酒を取り巻く情報の整理はとても大切で必要不可欠ですね。



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日本酒は今、ブームなのですか ?

2014.12.10 13:15|naoko@kisoji
場所が足りない。
人が足りない。。
時間が足りない。。。

こんな事態になっているのには、訳があります。

お酒が足りない。

いや、売れまくっているわけではないんです。
しかし、最近の日本酒ブームなのか、
私たちの草の根運動が花開いてきたのか、
一部の商品チャネルでお酒が足りないのです。

全社を見れば、なんとか維持できている感じですので、
減ってしまっている商品チャネルもあるのですが。


そんな中、いいお酒をいい状態でお客様のところへ。。。
と考えると、どうしても手間が掛かってしまうのです。

私が蔵に入ったころの造り方は、
どちらかと言えば少ない種類のお酒を大雑把に造っていく感じ。
仕込サイズも当社最大の1500㎏仕込がメインで、
貯蔵も全てタンク貯蔵の、2回火入れのものばかり。

ですから、必要な時に貯蔵タンクからお酒を払い出して、
瓶詰めすればよかったのです。
しかし、出来上がったお酒の貯蔵品質を考えると、
現在もタンク貯蔵はありますが、
特定名称酒では、なかなかここには戻れないですね。

ちなみに、タンク貯蔵でもサーマルタンクだったり、
冷蔵管理のできる小さいタンクをたくさん持っていたりすれば、
話は別です。

今はと言えば、多くが小仕込の600~700㎏。
洗米もほぼ限定吸水で、貯蔵管理は瓶貯蔵。
火入も瓶燗急冷で1回のみと言うのが、主流になってきました。

これが、総仕込数量が50本から70本近くになった理由なのです。
1500㎏の仕込を行うキャパシティはあるのです。
ですが、洗米の精度や温度管理。
製麹、上槽後の火入れまでの待ち時間、瓶詰めしたお酒の置場。

諸々考えると、今の当社の設備や状況では、
1500㎏にサイズアップして仕込本数を減らすと言う選択肢は、
ないわけなのです。

では、今後どこへ投資をしていくべきなのか。

まずは、人員確保による人海戦術。
皆がオールマイティに仕事ができる様になれば、
作業の効率化にもなりますから、人材投資は急務です。

では、醪をサイズアップして仕込本数を減らすためには、
何が必要か。。。

現状から考えると、まずは洗米設備になるでしょう!
今使っているMJPの洗米機をパワーアップさせて、
時間能力をUPさせる方法ですね。

そして、上槽後の加熱殺菌処理の問題。
生酒はこの工程がすっぽり抜けますから関係ありませんが、
本来の日本酒のよさは、火入れのお酒で表現されるべきもの。

そう考えると、加熱殺菌処理の技術力や設備力は、
品質へ大きく影響するわけです。
ものづくり補助金が三度目の正直で通ったので、
加熱殺菌にかかわる設備をひとつ導入することができますが、
瓶燗急冷にかかる労力はタンク貯蔵と比べてしまうと遥かに大きいものです。

そして、ここで問題になって来るのが、「水」
当社は蔵の地下からくみ上げている井戸水を仕込水や、
もろもろの作業用水に利用しています。

この井戸水、充分な流量を確保できてはいるのですが、
極寒期後半の2月頃などは、大地が凍てつきますから流用が減ってしまいます。

そうなると、洗米機をパワーアップしたときの水量の確保が怪しくなりそうだったり、
加熱殺菌設備を導入しても、例えば洗米と同時に使用できないかもしれない。。。
なんてことも考えうるわけです。

そうなれば、諸々の設備に先立って、
「水」をしっかり確保することを考えなくてはならないかもしれません。
新しく井戸を掘ることも、検討していかなくてはなりません。
「水」はお酒造りの生命線です。

更には、当社製造場は極端に狭い。
瓶貯蔵が増えると、当然同容量に必要とされる貯蔵スペースは、
タンク貯蔵に比べてかなり広くとらなくてはなりません。
冷蔵貯蔵が必須であったり望ましい商品も多数となってきました。

ただでさえ狭いのに、その狭いスペースに出荷待ちの商品や、火入待ちの製品、
はたまた置き場所がないのにしっかり貯蔵熟成させたい、製品も。

パット見、小回りのきく製造場で、効率良さそうに見えるのですが、
もともとの設計が以前の杜氏の大雑把な造り理論に基づいていますから、
今私たちが行っている、精度の高い造り理論には手狭すぎるのです。


今、日本酒は売れています。
今まで見向きもしなかったお客様でも、
美味しい日本酒に出会える機会が圧倒的に増えました。

私たち蔵元は、最高品質の日本酒を、
お客様に充分量ご提供していくべき、正念場なのです。
ありがたいことに、一部のお酒が足りません。
一生懸命造っても、足りません。

上記の様な理由で、品質を保っての増石には限度があります。
しかし、酒屋さんも飲食店さんも、商売ですから、
継続性のない商品は嫌われてしまいます。
せっかく売っていただいているお客様に、ご迷惑をおかけしているのです。

さて、わが社はどこへ向かっていくのでしょう。
これから勝ち上がる酒蔵は、資本力と設備力のある蔵なのでしょうか。
人財力で勝ち上がっていきたい気持ちも大きいです。

今はがむしゃらになることで、70本近い醪をこなしています。
ですが、恐らくこれ以上はがむしゃらさだけでは無理です。
余裕のないお酒造りは危険です。
最終的には品質にも影響してしまう可能性が高いです。

色々悩みます。
定着性のある商売を。
そして、ブーム?が落ち着いても
長く生き残れる酒蔵を目指すために!


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悩むけど、ぶれない!




愚痴る!

2014.12.07 22:36|naoko@kisoji
今日はいっぱい働いて、いっぱい考えて、
いっぱいイライラして、いっぱいいっぱいになった一日でした。

人が足りない。
場所が足りない。。
時間が足りない。。。

今季、通算68本。
これ、醪の本数です。

数字だけ言われても、多いのか少ないのかわかりませんね。
ちなみに、つい数年前まで、当社は50本がMAXでした。

有難いことに、それだけたくさんのお酒を
醸すことができるということです。

しかし、物理的に、人員的に、
どうしてもしわ寄せが起こってしまう。

これまでも、休日の仕事は私たち夫婦でこなす様、
蔵人はしっかり休みが取れるよう、
スケジュールを組んできました。

そのお陰様で、
結局私たち夫婦の休みがないわけなのです。
そして、頭のO君だって、まる1日の休みが取れないわけなのです。

更に言えば、休日の仕事のボリュームが、
ふたりでこなすには多すぎる量になってきたわけです。

しかしながら、ローテーションで休日を作るほど、
人員的余裕はないわけです。

どうすりゃいいんだぃ!?

いいお酒を醸すためには、
ゆとりある時間を作らなくては。

あーぁ。


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1日が48時間で、身体が2つ、腕が4本とかね。。。あったらいいのに。

草の根運動!

2014.12.03 17:55|naoko@kisoji
大学を卒業して就職した先は、製薬会社。
MRとして4年弱松山市で勤務をして、その後湯川酒造店に入社しました。

その当時は、社会人としての基礎と、
営業とはなんぞやを、当時のリーダーや所長からたくさん学びました。

その中から、そして湯川酒造店に入社してから、
私の営業スタンスは「草の根運動!」

営業って、本当に難しいですね。
MR時代も、大きな病院を担当していましたから、
薬そのものと言うより、”情報”をツールに、
日々営業をしていくわけです。

ぺぇぺぇの女子営業社員ですから、成績だって鳴かず飛ばず。
でも毎日毎日同じ病院の同じ先生に会っては、
色んな情報を提供して記憶に残る営業をしていたつもりです。

日本酒の業界に入ってからは、
自分で造った日本酒をもって様々飛び回るわけです。
でも、最初は何からしていったらいいのか、
どうターゲッティングしていけばいいのか、ちっともわからない。

だから、色んな所に顔を出して、
とにかく湯川尚子の存在と、湯川酒造店の日本酒の存在を知らしめることに、
一生懸命になっていた気がします。

まさに、それが「草の根運動!」
すぐに芽は出ずとも、種をまき、水をかけ、根を張らせ、
そしていよいよ機が熟した時に、花が咲く!

そんな根強い営業ができたらいいなと思っているわけなのです。
当然、営業の成果や実績が伴わなければいけませんし、
すぐに成果が上がらないと焦るのは当たり前です。

いくら種まきといっても、適した土壌に撒かなければ、
根も草も花も育ちませんね。
そこはお門違いにならない様に、アンテナを張っていなければならないものです。

とにかく、湯川酒造店に入社して10年目に突入していて、
これまでやってきた「草の根運動!」が、多少報われてきている実感があります。
なかなかスローペースではありますが、
確実路線で、長く花を咲かせられる、そんな会社でありたいものです。


とまぁ、えらく長い前置きになりまして。。。

London12.jpg
London YASHIN OCEAN HOUSE にて。
写真はご本人の許可を得て掲載しております。


今、新しく取り組み始めているのが「ヨーロッパへの輸出」です。
地酒蔵としては輸出への取組みはかなり後発に当りますが、
現在絶賛種まき中!!

そんな中、吉田麻耶選手が、我が「木曽路」を飲んでくださいました!
うへ(#^.^#) かっこえぇ♪

まだ、こちらのレストランでお取扱い頂いているわけではないのですが、
ひとつひとつ種をまき、品質とブランド力を高め、
ストーリーのある魅力的な日本酒に育った時、
きっとヨーロッパの皆さまにも、認めて頂けるのでは。。。

種まきだけで終わらない様に、頑張ろう!


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