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山、はじめました。その2

2015.08.30 07:27|naoko@kisoji
お盆真っ只中。
1年で一番混雑しているんじゃないかって日を敢えて選び、
木曽駒ケ岳に登るべく、駒ヶ岳ロープウェイへ。

調べたところ、木曽駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅をスタートして、
乗越浄土~中岳~木曽駒ケ岳~千畳敷駅コースは、
比較的初心者向けのトレッキングコースとのこと。

山へ行こうって言うのに、近いがゆえに相変わらず朝の出発がのんびりで、
ロープウェイに乗車する為の整理券は既に1,500枚以上が発券されており、
しらび平駅では1時間待ちに。。。

お盆だから仕方ないかと思いつつも、
2,600mもの山の上に1,500人以上の人が居ると思うと、恐ろしい。



しかし、待っただけの甲斐あって、千畳敷は見事な景色。
山肌と空と緑のコントラストが、何とも美しい!
しかし、千畳敷駅から散策できる遊歩道は、何ともすごい人人人でありました。

27by_komagatake02.jpg

千畳敷から木曽駒ケ岳を目指すには、
八丁坂と言う急勾配を登って行きます。
御嶽山とは違い、ロープウェイを降りた時点ですでに森林限界を超えていますし、
整備はされているものの、岩肌を登っていくのはなかなか緊張感がありますね。
でも、体力的には気温も低かったせいか、あまり消耗せずに乗越浄土に到着。

27by_komagatake03.jpg

この山は宝剣岳ですね。
今の経験ではとても登れない上級コース。
でも夫は前職場にいた登山のプロと一緒に登ったことがあるそうです。
いつか、登れるようになりたいな。

27by_komagatake04.jpg

そして、後ろに見えるのは中岳です。
この中岳の向こうに、木曽駒ケ岳があるはず!

27by_komagatake05.jpg

27by_komagatake06.jpg

宝剣岳の横には、天狗様が山を見守っている様ですね。

27by_komagatake07.jpg

そして、中岳まで来ると、いよいよ木曽駒ケ岳が見えてきました。

27by_komagatake08.jpg

実は、私、木曽駒ケ岳に登るのは今回が2回目なのです。
1回目は、長野県人ならほとんどの人が経験しているであろう、学徒登山。

私は中学2年生の時に、木曽駒ケ岳に登りました。
しかも、ロープウェイは使わずに、木曽側の登山口から登り、
頂上付近の木曽山荘に1泊して、早朝の木曽駒ケ岳からご来光を拝んだのです。

あの時は、かなりシンドイ登山だった記憶があります。
登山ルートの地図を見ると、恐らく通ったであろうルートの記憶が呼び起こされましたが、
距離も難易度も、それなりにハードなルートだったように思います。

夫も、やはり中学生の時に木曽駒ケ岳に登っている様ですね。
世代が違って、木曽駒ケ岳を挟んで東の谷と西の谷とで育った地域も違っているのに、
中学時代に同じ山に登っているなんて、長野県あるある!そのものです。

27by_komagatake09.jpg

27by_komagatake10.jpg

実は、この写真の中に、木祖村がしっかり映りこんでいます。
御嶽山よりも日常的に見える山ですから、より親近感があるわけですが、
登ってみて、そこに映し出される景色の中に自分の家や近所をしっかり捉えられるなんて、
これまた最高の贅沢だなってつくづく思いました。

27by_komagatake11.jpg

登りのロープウェイがあれだけの混雑でしたから、
下りのロープウェイも相当なものだと覚悟はしているものの、
それでも少し時間があったので、木曽駒ケ岳から中岳までは、
ちょっとだけ遠回りのルートを。
尾根づたいに馬の背分岐まで歩き、そこから中岳へ。
こちらは人もおらず、静かな山の佇まいを感じます。

そうこうしているうちに、気持ちよく晴れていた空も、
次第に雲に覆われ、中岳まで戻ったころには、見事に雲の中。
山の天気は変わりやすいって言うけれど、本当ですね!
まだ慣れない山の環境に、ここなら大丈夫と思いつつも、
迷ったらとか、滑ったらとか、結構不安感はあおられるものなんですね。

27by_komagatake12.jpg

そんな少しだけ怖さを感じつつ、宝剣岳を眺めていると、
その山頂に人が立っているではありませんか!?
しかも大の字に手を広げている!
(この写真にしっかり写っているんですよ。)

気持ちいいんだろうな。
でも、宝剣岳の頂上って、人が一人立てるだけの小さな岩の上なんですって。
夫の知人の登山のプロはその上でジャンプしたって言うんだから、
肝が据わっていないとできないと言うか、下から眺めていても「すごっ!」の一言に尽きます。

27by_komagatake13.jpg

千畳敷まで下ってくると、すっかり山は雲の中ですね。
そして、ここにきてさすがのお盆休み。
何と、下りのロープウェイの待ち時間は2時間半も!?
整理券が配られているので、並んで待たなくてもいいのですが、
思った以上でビックリしました。

せっかくなので、少し休憩をしてから、
千畳敷から左方向の極楽平まで登ってみることにしました。
休憩後に思い立ったので、登って戻ってくるまでの時間は1時間。
八丁坂ほど急ではないものの、木曽駒ケ岳まで往復した後の身体には少々堪えます。
でも、そこそこハイペースで登って下って。
二人とも、意外と足腰丈夫だね、なんて言いながら。

27by_komagatake14.jpg

27by_komagatake15.jpg

お陰で、ロープウェイの待ち時間も有意義に過ごすことができ、
バスにも難なく乗ることができ、無事に駒ケ根高原まで帰ってきました。

下から見上げる木曽駒ケ岳。
あんなとこに登っていたんだな。。。
駒ヶ根から望む木曽駒ヶ岳も、見慣れた景色。
やっぱり、近いって素晴らしい。

27by_komagatake16.jpg

結局、動いたからガッツリ食べようよ!
てなわけで、大好きなすずらん牛乳ソフトと、
駒ケ根名物、ソースかつ丼にて1日を締めくくりました。

ここまでは、私たちのプレ登山。

次はルートを変えてもう一度御嶽山、もう一度木曽駒ケ岳って思っていますが、
やっぱり登山靴は買おうか!と言うことで、
この秋に行けるかわかりませんが、登山靴をゲット!

これで、いつでも思い立って計画できますね。
無理なく少しずつ。

登山楽しいかも!!


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山、はじめました。その1

2015.08.29 21:03|naoko@kisoji
「趣味はなんですか?」

木曽に帰って来る前までは、ダイビングに行ったり旅行したり、
時間も自分のお金も自由だったので夢中になって遊んでいた時期もありましたが、
木曽に帰ってきて、お酒造りの仕事をし始めてからと言うもの、

「趣味は仕事です。」

なんて言ってしまいそうな程、仕事に費やしている時間がほとんどに。

それはそれで、今費やすべき時間だと思うし、
お酒造りと会社経営が楽しくて仕方ないのですが。。。

それにしても、お互いにこれと言った趣味もなくなって、
仕事以外の時間も休日もほとんどないに等しい最近では、
夫婦二人で出掛けるのは美味しいものを食べに行くってな感じで、
仕事して食べて飲んで、仕事しての繰り返し。

さてさて、じゃぁ少ない休日を有効に使って何しよう!って考えた時に、
「私たちって意外と木曽のこと知らないよね、長野県のこと知らないよね。」
ってのがきっかけで、じゃぁ木曽へドライブに行こう、山に登ってみよう、
木曽で休日を過ごしてみよう、って思い立ったわけです。

木曽と言えば、霊峰御嶽山。
昨年9月には自然災害とは言え、多くの方が犠牲になってしまった御嶽山。
そして、今もまだ山に取り残されたままの犠牲者の方を思うと、心が痛みます。

実のところ、とても近い山にも関わらず、登ったことがなく、
7月に入ってから噴火警戒レベルも2に下がり、8合目までは登れることになりましたし、
自分の目でどんな状況なのかを見て伝えて、
できることなら木曽にもっとお客様が戻ってほしいと思うわけです。

木曽への観光客も多少は回復しているものの、
やはりまだ少ないのが現状でしょうか。。。

犠牲者のことを想うと少し複雑な気持ちでもありますが、
木曽の観光地に積極的にお金を落とすことは大切なことであるとも感じます。

と言うわけで、とある7月の休日、山に登り慣れない二人ですから、
まずはロープウェーを利用して御嶽山8合目を目指すことにしました。



ロープウェー頂上駅は7合目(2,150m)ですから、
8合目(2,470m)までは標高差300m程度の超初心者コースですね。
御嶽山はいくつか登山道がありますが、今回は黒沢口登山道と言うことになります。

27by_ontake03.jpg

と、ロープウェーに乗ってご機嫌だったのもつかの間、
麓駅に停めた車の鍵がどこにもなく、そのまま先に進むのも心配で、
即ロープウェーで折り返して麓駅まで戻る羽目に。。。

いつも自然の流れでかけ忘れることのないはずの車の鍵は、キチンと車についたまま。
トホホなスタートを切り、もう帰ろうかとも思いましたが、
地図を見ると黒沢口6合目(1,819m)の登山口がすぐ近くにあるではないですか!
と言うことで、6合目から歩いて8合目を目指すことにしたわけです。

ロープウェーができる前はこの6合目から登ることが多かったようです。

整備された登山道は、不規則な階段ですが、
前日までに降った雨でぬかるんでいたりして、
気温も20℃程度、湿度も高く、思ったより体力を消耗しました。

27by_ontake10.jpg

しかし、山の空気は気持ちがイイですね。
8合目は森林限界が近く、一気に視界が開けます。
前方には御嶽山の頂上を望むことができ、
深い緑の中に佇む御嶽山はとても美しい景色でした。

27by_ontake06.jpg

ただ、頂上は確かに灰色におおわれており、
何となく物々しい雰囲気を醸し出している様に感じました。
しかし、木々は何も変わらず力強く息づいており、
今秋の紅葉も見事なんだろうなと、感じます。

27by_ontake04.jpg 27by_ontake07.jpg

8合目には御嶽神社の遥拝所の建築が進められていました。
山の上での職人さんたちの作業も、大変なことだな。。。

27by_ontake08.jpg 27by_ontake12.jpg

下界はところどころ雲がかかり、
晴れてはいましたが山々を望むことはできませんでした。
しかし、清々しい空気と、ほんの少しの硫黄臭とが、
ついこの間噴火したばかりの山であることを、まざまざと感じさせます。

車の鍵の一件のお陰で、思ったより8合目到着が遅くなり、ちょうど12時に。
それでも、8合目には10名程度の登山者が居て、
各々食事をしたり休憩をして、山の空気を楽しんでいました。

また、御嶽山は霊峰であり、頂上には御嶽神社があります。
登山道にはところどころ石碑があったり、白装束の方々が登山をされていたりと、
自分の足で登ってみると、その信仰の深さを感じます。

毎年、8月に御嶽神社の例大祭が麓の本宮で開催され、
私も来賓として招待されるので伺うのですが、
まだ御嶽神社の信仰についてはほとんど知りません。

ネットで少し調べるだけでも信仰についての記述は多く、その歴史はとても長いようです。
麓におりて通った霊峰ラインと呼ばれる道路沿いにも霊神碑があり、
麓から山の上まで、至る所で神秘的な空気感のある山ですね。

27by_ontake11.jpg

27by_ontake09.jpg

8合目からの下りはサクサクと。
朝ロープウェーで降り立った7合目の頂上駅に立ち寄り、
季節真っ只中のブルーベリーをふんだんに使ったメニューで、
山の上とは思えない美味しい洋食とケーキを堪能。

そう、もうひとつ夏場の運動不足で太り気味の私たち夫婦にとっては、
登山やハイキングはいい運動だなって思ったのも、
御嶽山に登ろうと思ったきっかけのひとつ。

なのに。。。結局食べてしまいました。ハイカロリー。

7合目から6合目の下りも、日頃の運動不足で鈍った体の割には、
二人とも登りも下りも意外といいペースで歩けた様な気がしています。

少しずつ山歩きに身体を慣らして、
本格的登山が二人でできる様になればいいな。

「趣味、登山です!」

って言えるようになるには、まだまだ掛かりそうですが。
雄大な自然が、日帰りの距離にあることに感謝して。


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