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活用できるものは活用せねば!

2019.06.18 18:14|naoko@kisoji
昨夜の地震で被害に合われた地域の皆さまには、
こころよりお見舞い申し上げます。
===============

補助金とか助成金とか、
申請手続きが煩雑だったりして色々と大変なんだけれど、
会社経営していると、
「返さなくていいお金」をいかに引っ張ってこれるかが、
結構重要なことだって、最近ではすごく感じています。

当社でも、ものづくり補助金を何度か取得出来ましたし、
そのお陰で導入できた設備の数々は、すでに無いことが考えられず、
酒質向上とか、生産性向上とか、実際に多くの効果が得られています。

大なり小なり、設備投資は計画的に続けていきたいし、
それによって酒質向上できれば売上につながり、
生産性向上ができれば、そのぶん社員に還元できます。

今月は当社の決算月なので、
補助金に関連した税制措置がどうなっているかとか、
他にも活用できる制度がないかとか、
税理士の先生方と打ち合わせをしたのです。

その中で、新聞等では目にしていましたが、
なんとなく自社が対象ではないと思って、
これまでスルーしてきた制度があります。

残念ながら税理士の先生からも、
特段この制度についての話もなく、
決算申告時に申請が必要なので、
知らなければ活用できないというものでした。

念の為…と思って聞いてよかった。

中小企業所得拡大促進税制
一定の要件を満たした上で、
前年度より給与等の支給額を増加させた場合、
その増加分に対して一定割合の額を
法人税から税額控除できるという制度です。

ここ数年で、給与を少しずつ増加させてきていますから、
もっと早くから活用できていたのかもしれません。

で、早速試算してみたというわけです。
2019年4月に制度の改正があって、
要件が緩和されたということもあるかもしれませんが、
給与支給額も増加していますから、どうやら活用できそうです。

しかも、この税制措置は「税額控除」ですからね。

よくある、設備の一括償却とか、特別償却とか、
そういった税制措置を受けられる制度は、
なんかすごくメリットあるような気がして見ていましたが、
結局の所、利益(納税)の先送りをしているだけですもんね。

控除ということは、まるっと税金から引けるわけですから、
控除された分を社員に還元することができれば、
所得向上も、より実現できるというわけです。

こんなこと、利益が出ていなければ、どこ吹く風。
自社には関係ない話になっちゃうんですけれど、
ここ数年、なんとか頑張って利益が出せる体質に
少しずつ変わってきていることで、
(前期は残念ながら赤字でしたが。)
こうした制度も大いに活用したいと考えるようになったのです。

まだまだ田舎の給与水準ですし、
決して満足な給与を支払えているとは言えません。
給与支給額増加なんて、すごく聞こえがいいですけれど、
もともとが少なかったんで、増加して当然なのです。

長く働いてくれている社員ほど、
我慢を強いてきた時間が長いだけに、
もっともっと手当をしなくてはならないとも思います。

10月に控える消費増税も不安で仕方ありません。
売上にも資金繰りにもダイレクトに影響しますから。

今できることは今のうちに、
計画的に見据えられることはもちろん計画的に。

そして、活用できるものは最大限活用して、
湯川酒造店で働いてよかったと言ってもらえるような、
そんな会社になれたらいいなと、考えています。

税金はできれば払いたくないと思ってしまいますが、
当社だって税金を使った国の支援策の恩恵は受けていますし、
それは税金のお陰でもあるわけなので、
適正な納税と、その税金が適正に使われていくことで、
将来不安の少ない日本になっていけばいいなと思います。

って、正直不安だらけではありますが、
社長が不安がっていれば、
当然社員だってもっと不安になりますよね。

自分たちの考えを貫き、真摯に商売と向き合うのみですね!!
がんばります。


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16代目としての私がやるべきこと。

2019.06.17 17:01|naoko@kisoji
そんなタイトルだと、とても大げさではありますが、
最近、私しか出来ない役割みたいなものが、
なんとなく見えてきています。

2020年に酒業370周年を迎えるに当たり、
主に湯川家の振り返りの機会を作ってきています。

村の歴史研究家の方(御年86歳)に、
色々お聞きしたりして、
湯川家が木祖村とどの様に関わってきたのか、
酒造りはどの様に続いてきたのか、
造られた酒はどうやって流通して、
どんな人が飲んできていたのか、

そんなことをインプットしてきています。

特に12代目、13代目は村作りに大きく貢献していたようで、
経済的、文化的資料もウチには多く残っています。

これまでも色んな話を断片的に聞いてきてはいましたが、
特に13代目は文化人(歌人)だったために、
多くの資料を日記として残しており、
また多くの方々との交流の記録が、
作品であったり手紙であったりと、残されています。

14代目、15代目は残念ながら早くに他界してしまい、
私が実際に伝聞として知り得たことは限られてしまいましたし、
彼らの手で何かが整理されて残されているかというと、
そこまでには至っていないのが現状です。

湯川家だけではなく、木祖村に点在する貴重な資料は、
歴史研究家の先生の手である程度保存はされているものの、
まだまだ不十分だということもお聞きしましたし、
貴重な資料が残されている家が空き家になっていたりもします。

ウチのすぐ近くに貴重な家が残されているので、
私に財力があれば、そこを取得して価値を残していきたいのですが、
そういうわけにもなかなかいきません。

ついでに、薮原の街並みの活性化に、
ウチの古民家とともに活用できるのではないかと、
勝手に考えを巡らせたりもしています。

もちろんそちらの持ち主の意向もありますが、
村の空き家バンクを通じて売りに出ていたこともあったので、
手遅れになってしまう前に、と勝手に焦っています。

経済的文化的資料の保存は、
やはりしっかり行わなくてはならないと思うので、
まずは、ウチにあるものを整理し直し、
適正に保存できる様にしなくてはなりません。

そして、文章なりで残していかなくてはなりません。

16代目の私の役割としては、
今わかっていること、そしてまだわかっていないこと、
情報が整理されていないことも含めて、
「残し、伝える」ことを考えていくことなのでしょう。

ハードルはとっても高いのだけれど、
歴史を振り帰り理解し伝えることは、
必ずや未来につながることだと感じます。


IMG_1594.jpg

ちなみに、この賞状は昭和38年の関東信越国税局の品評会のもの。
湯川寛雄は13代目、私の曽祖父ですね。
この頃の銘柄は「菊水」。
これでは個性や地域性が出ないと、
14代目の祖父が「木曽路」の銘柄をつけてくれました。

古い賞状ですが、しばらく掛けておこうと思います。

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