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超えられない男女のギャップをどう活かしていくか、という質問とか。

2021.06.30 05:30|naoko@kisoji
お世話になっている方にお声掛けいただき、
信州大学生とのトークセッションに参加しました。

テーマは「ターニングポイント」
社会人3人に対して、学生約20名。

全体セッションの中では
かなり開けっ広げな内容で、41歳まで生きてきた中での
自分自身にとってのターニングポイントの数々や、
そこから何を得られたのか、簡単にまとめてお話ししました。

その後、3グループ×3回のグループトークの中で、
学生の疑問質問に社会人参加者が答えていく形。

1グループ15分という時間制限の中で、
多岐にわたる質問に即座に答えるという、結構ハードなものでした。

・○○をやりたいから今の学部を選んだ、
・自分の目指すことと仕事を両立したい、
・決断をするときのリスクの捉え方、
・様々なスキルを高めてからやりたいことを深めたい、
・社会のレールに乗らずにやりがいを見つけたい、

短い時間で端的に答えるにはかなり難しい内容ばかりでしたので、
答えとして不十分だった感は否めませんが、
とても貴重な時間を過ごさせていただきました。

中でも、
・結婚出産によって失うキャリアをどう捉えたらいいのか、
・超えられない男女のギャップをどう活かしていくか、

私がターニングポイントとして結婚出産の話もしたので、
そうした質問がなされたのだと思いますが。
これらの質問には時間が少なすぎました。

私自身も、出産子育ては少なからず自分の時間を犠牲にするし、
築き上げてきたキャリアやをリセットしなくてはならないと思っていました。

男性と女性には生物学的な絶対の違いがあるのは間違いないことで、
子育ては男性女性ともにできるけれど、
妊娠出産は女性にしかできないことですから、
その間社会から離脱せざるを得ない恐怖心というのは理解できます。

結婚出産について是非を問うことではなく、
もし少しでも希望することがあるのであれば、
女性にとってのタイムリミットは理解してほしいし、
かといって思い通りにいくことではないということも理解してほしい。
パートナーと理解協力しあうことも必要だし、
職場環境でのコミュニケーションも必要だと思うのです。

キャリアアップも自分の時間も大切だし、
若いころしかできないことも数多あるし、
私自身は20代で子を授かっていたとしても、
きっとうまく子どもに向き合えなかったとも思っています。

田舎にいて、しかも社長の立場である程度自由がきき、
自分自身で働き方や自分の時間を構築できる立場にいるから、
簡単に言ってのけられることもあるかもしれないけれど、

社員のプライベートは子育てに限らず尊重できて、
社員同士もプライベートの時間を理解しあえる職場環境を作るのが、
経営者の役割のひとつだと考えています。

当社は小さい職場ですから、育児や介護等の事例が生じれば、
その事例に応じて会社をフィットさせていけばいいだけのことなのです。

以前は、小さい職場だからこそ「一人欠けたら業務が回らなくて困る」
と考えていましたが、それは全く逆だったのです。

互いの仕事を補い合いながら日々の業務に当たることで、
一人欠けたら誰かがフォローすることができる環境に少しずつ近づいてきたし、
社員同士が自律的にそうした環境を作ろうとしているようにも感じます。

「女性の社会進出」という言葉をよく聞きますが、
男性と女性が全く同じことを全く同じように行うことではなく、
それぞれの個性と考えや能力を尊重しあえる社会であって、
男性女性の違いではなく、人と人として互いに認め合い、
社会の中で活躍しあっていくことが重要だと思うのです。

これは社会が多様化していく中で、
多様な人財がどんな環境で本領発揮できるかを見極めていく、
経営者はそういう視点を養っていくべきなんだと感じています。

先にも書いた通り、妊娠出産は女性にしかできないことではあります。
ですが、その先の子育ては男性でもできることですね。

その関わり方を尊重しあえばいいだけのこと。
同じ質量で、子どもに対して愛情を注ぎ、
同じ質量で、子どもに対して時間を割くことができる。

「女性だから○○ですか?女性としてどう思いますか?」
という質問をよく投げかけられますが、そうではなくて、
「あなたはどう考えるのですか?」でいいと思うのです。

我が家の話をすれば、家族で分担することで、
私の家事負担はとても少なく済んでいます。

夏場は夫の方が時間的に余裕があるので、
一般的な家事に加えて息子の保育園のお迎えや、
遊びの相手もたくさんしてくれます。

逆に酒造期は私の方が時間的に余裕があるので、
時間の使い方が反対になるのです。

結果、
おかあさんと言って甘えてくる時間と、
おとうさんと言って甘えている時間と、
大きな差がなく、お互いに息子のことがよくわかる。

初めての子育て、手探りではあるけれど、
「あ、こういうことなんだ」って思えることが増えてきています。

さて、少し話題がずれてきたように思いますが、
要するに、超えられない男女のギャップがあるからこそ、
互いに尊重することで社会が豊かになっていくのだと思います。
言うのは簡単ですね。

小さい会社であっても、大きな影響力がなくても、
ここまで書いてきたことを実現していくことは、
当社の会社作りとしてそれほど難しいことではないはずです。

妊娠出産そして育児から得られるものも多いし、
そのお陰で経営者として新たな目標にもたどり着くことができました。

かといって、子どもを授からなかったとしたら、
41歳の経営者としてまた違った目線を持ち合わせていたと思います。
もしかしたら、巡り巡って今と同じことを考えていたかもしれません。

すべての選択、すべての時間、すべての経験で
無駄になるものは何ひとつありません。
20代の彼らが生き生きと未来を見据えている姿、力強く頼もしいですね。

たくさん経験して失敗して、たくさんのターニングポイントを経て、
素敵に歳を重ねて欲しいと願っています。

50代、60代と歳を重ねることを常に楽しみに前向きに捉えていけるよう、
41歳の私自身も、まだまだ経験を積み重ねていかなくてはならないですね。

歳を重ねると、大きな失敗を避けて安全域で選択しがちですが、
多少のリスクを負ってでも、根拠と自信をもって選択していく、
そういう姿勢を常に持ち続けたいと思います。

ブログ書くの久しぶりで、だらだら長くなりました。
長文、おつきありありがとうございました。