気づけば慌ただしく12月。
2023.12.07 01:33|naoko@kisoji|
2023年7月のChampion sake獲得以来、
湯川酒造店のサイトを訪れてくださる方が増え、
そしておそらくこのブログをご覧くださった方も
多かったのではないかと推測します。
いや、推測ではなく「みました!」と言っていただいた方が、
実際にとても多かった。
あれ?最後の投稿なんだっけ?って振り返ったら、
めっちゃ恥ずかしいこと書いてあって、
自分で書いておきながら赤面してたのも、
もう数か月前のことなんですね。
おかげさまで忙しく過ごさせていただきまして、
自分の記憶も1/3くらいは抜け落ちてしまっている気がして、
色々と思い返しながら2023年を総括していこうと考えています。
さて、12月が賞与の支給時期です。
コロナ禍で大打撃を受けたのは当社も例外ではなく、
かといって、その間も「賞与支給なし」という選択は考えられず、
ホントに雀の涙ではありながらも、賞与は年2回必ず支給してきました。
いや、社員からしたら「おいおいそんなこと自慢げに言ってくれるな!」
とお叱りを受けるような程度で本当に恥ずかし額だったのですが。
私がちゃんと経営者(社長)になって最初に肝に銘じたことが、
「社員とその家族を守ること」であって、
「300年を超える伝統(事業)を守ること」ではなかったのです。
これは今でも変わっていなくて、
当社に貢献してくれている社員の皆さんに、
できるだけ利益を還元していきたい、
幸せな生活を恙なく送ってほしい、
その上で、仕事時間も楽しく過ごしてほしい。
そんなことを考えながら日々の経営をしています。
私が社員(特に新たに入社してくれた方)に必ず言うのが、
「たった10人前後の所帯ですから、
できるだけひとりひとりにフィットした働き方を考えます」
ということです。
年齢に関わらず年を重ねればライフステージが変わります。
予期せぬことが起こる可能性だってあります。
計画的に進めていきたいことだってあるはずです。
大切にしたいことだって、人それぞれです。
だから会社(仕事)に対する希望も人それぞれです。
ワークライフバランスっていうけれど、
それってただプライベートの時間が多ければいいってもんでもないし、
仕事もプライベートもいかに充実しているかってことだと思うのです。
公平性だけは欠いてはいけないけれど、
社員一人ひとりの事情に合わせた働き方を
できるだけ対話しながら作り上げいければと考えています。
そのためには人員の余裕を作り出すのが必須ですね。
過疎地域という土地柄もあって、
人財が集まりにくいとネガティブに捉えているのは否定しません。
だったら、土地柄を凌駕するだけの魅力を自社が作るまでなのです。
まだまだ全然足りないですが、ここまで積み上げてきているものが、
その魅力につながると信じています。
そうこう言いながら、現実的には数字をキッチリ判断して、
その上で社員の皆さんに還元をしていこうと思います。
年間売上や利益がどうのってことは、
月次の売上や利益がどうってことの積み重ねだし、
それは日々の売上の積み重ねだし、
商品1本1本の売上と利益の積み重ねってことなんです。
ってことは、その1本1本を醸し出す社員の、
その手にかかっているってことなんですよね。
積み重ねの原点はやっぱり人だよなって。
つくづく感じています。