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火災その2

2013.03.03 10:29|naoko@kisoji
火災から今日で7日目となります。

2011年7月に父が他界した時は、
その日から葬儀までがちょうど7日間。

日数にしては、あの人生でもっとも緊張感の高かった7日間に
匹敵するような時間の過ぎ方だったように思います。

次から次へと考えねばならないことが積み重なり、
それらに対する助言は、常に地元の方々から頂く事が出来、
プライオリティのつけかただったり、目先の事だったり、
実は瞬時の判断が必要な事ばかりで、目まぐるしく、
とてもとても長い時間を過ごしているかの様な錯覚を覚えます。

火災現場は火災当日の日中には
警察と消防による現場検証が終了し、
火災翌々日には、火災保険の現場調査も終了し、
おそらく最短の中で片づけに入れるようになりました。

火災当日の朝から、忙しい中にも関わらず、
当該建物を建ててくださった建築士さんと設計士さんも入り、
先ずは火災の被害状況を確認することから始めていきました。

燃えた箇所は警察としては21.5平方メートルであり、
面積からすれば、それほど広範囲ではなかったのですが、
実際、火の手が回ったための熱損傷であったり、
すすの被害であったりは、比較的広範囲に及んでおり、
原料処理設備の大方が被害に合ってしまいました。

とは言え、今回の火災では、
ホッと胸を撫で下ろした事象がいくつもあり、
消火がもう少しでも遅れていたのだとすれば、
火災によって倒れた甘酒タンクの方向が別方向だったとすれば、
あそこにパーティションが置いていなかったとすれば、
もっと違う方向へ炎が進んでいき、
最悪の事態が起こっていたかもしれません。

清酒製造場も含めた全焼や、ご近所への類焼、
考えただけでも恐ろしい事態を、
早い消火活動と偶然の積み重ねにより、
回避することができたのだと思っています。

甘酒製造室を出てすぐの場所には、
清酒醸造に使用する布類の干場があり、
当日も綿の布などが多数干されていました。
火の手が回ったことにより、
甘酒の入ったタンクがその干場の方向に倒れ、
干場の下が甘酒まみれになったことによって、
炎が床を這わなかったのだと、消防の方から言われました。

もしこぼれた甘酒がなくて、炎が床を這っていたとすれば、
もっともっと延焼していただろう…と。

実際、干場の天井は焼け焦げており、
干場を越えて遠い場所の天井も、熱損傷を受けているのですが、
干場に干されていた布類は、多少影響があるものの、
ほとんどが干した時と同じ様子でそこにそのままあったのです。

麹室に関しても一見大きな被害を受けた様には見えないのですが、
麹室の中にも多少のすすが回ってしまっておりました。

また、天井裏に保温の為に吹き付けてあるウレタンが、
もう少し遅ければ着火していたであろう状態で止まっており、
本当に秒単位での違いだったのではないかと、
発見した時には心臓が止まりそうでした。

こういう時、皆さんからは「不幸中の幸い」と言っていただけますが、
どれだけの規模であっても、ご迷惑をおかけしたことには変わりなく、
本当に皆様の寛大なお心遣いに、心救われるばかりです。

蔵人の若い2人にも、突然大好きな酒造りを中断させてしまい、
また、その後の片付け仕事も多くをお願いしており、
精神的にもとても疲れが出る状態となってしまっています。

その他社員の皆さんも、火災現場に駆けつけてくれたり、
一緒に片付けをしてくれたり、お得意先にお詫びで回ってもらったり、
電話対応にも追われたり、本当に苦労をかけてしまっています。

人的被害がひとつもなかったことだけは、本当に良かった。

彼らの心に積もって行く疲れを取るには、
まずは早く火災の痕跡を取り除いて行くことであろうと思います。

実際、片付けを始められる様になってから、
徐々に現場の臭いも落ち着いて来ており、
瓦礫が無くなるだけで、こうも違うものかと思います。

昨日は、私と夫で、出来る限りの片付けを行い、
火災に遭わなかった部分は、
日常行っていた様に洗浄機で掃除をし、
乾いた今朝は、本当にきれいなものです。

明日以降、解体作業が始まれば、また汚れてしまうけれど、
こうして現状復帰を繰り返して行く中で、
先に進めるのだと言う前向きな気持ちを
奮い立たせて行ければと思います。

私たち自身が、日々進むことで気持ちのバランスを保てており、
社員の皆も、私たち以上に、そうであるのだと思います。

解体が終了すれば、火災後を専門にするクリーニング業者さんに
入っていただき、洗浄から消臭までを行っていただきます。

手作業での洗浄消臭となり、
かなり大変な作業であると思われますが、
瓦礫が片付くだけで臭いが減るのですから、
業者さんに入っていただければ、
相当違う状況になることを期待しています。

ご近所にも、火災の臭いが風に乗って届いてしまうと、
また余計な心配をおかけしてしまったり、
火災を思い出させてしまったりと、
さらにご迷惑をおかけしてしまいます。

早い段階でこうした対処が出来る様に手配をしていただけた、
建築士の方のご配慮にも、とても感謝の気持ちでいっぱいです。

こうして、火災の進捗を書いてはいますが、
今まで人ごととしてしか捉えられていなかったこうした被害状況、
当社の状況など、震災の被害に遭われた皆様や、
その他自然災害に遭われた皆様に比べれば全く大したことないのです。

火災は起きても、いつもと変わらぬ自宅があり、
営業が出来る社屋もあり、いつもと変わらぬ人と仕事ができる。

今回のことで、もっと大きな被害に遭われた方々のご心情を、
少しだけ想像出来る様になったのかもしれません。
私たちの被害なんてものは、自業自得でもありますし。

震災の影響で木祖村で避難生活をされているご家族が、
ご近所にいらっしゃいます。
「大したことなくてよかったね。」
「がんばってね。」
普通に笑顔で励ましてくださったこと、
うまく表現が出来ませんが、本当に有り難いことでした。


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