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酒蔵の危険。

2018.12.24 00:45|naoko@kisoji
IMG_0830.jpg

酸素濃度6.9%!?

酒蔵には様々な危険が存在します。

・機械設備への巻き込まれ
・ホース類での躓き、転倒
・梯子や足場からの転落
・高温高圧蒸気の取扱い
・古くから使用している電気設備
そして、
・発酵タンク内の酸素欠乏

などなど。

これらは日々の作業の中で、注意を怠ることで、
大きな怪我や事故につながる危険ばかりです。


先日、突然の労働基準監督署の調査が入り、
(本当に突然でした)
労務関係の帳簿や労働環境の調査を行っていきました。

その際に指摘されたのが、
酸素濃度測定器が設置されていなかったこと。
過去には、測定器は持っていたのですが、
数年前に壊れた使えないことを理由に、
処分してしまっていたのです。

なぜ、酒蔵に酸素濃度測定器が必要なのか。

それは、
酵母がアルコール発酵をする際、
糖分を分解してエタノールと二酸化炭素を生成しますから、
発酵中の醪タンク内は、二酸化炭素で満たされているわけです。

しかも二酸化炭素は空気よりも重いですから、
タンク内で生成され続ける二酸化炭素は、
タンクの外へ逃げるすべがないわけですね。

当然、上槽により空になったタンク内にも、
まだまだ多くの二酸化炭素が残っています。

上槽後の醪タンク洗浄をする際、
多量の水を流して二酸化炭素を逃してからタンク内に入るということは、
酒蔵に入って、真っ先に教わることのひとつなのです。

というわけで、洗浄のためにタンク内に入る前に、
タンク内部の酸素濃度を測定する必要があるということなのです。


で、せっかく酸素濃度測定器を新調しましたから、
「発酵中の醪タンクに落ちたら即死だよ」
と、注意喚起をしているにも関わらず、
実際の醪タンク内部はどの程度の酸素濃度なんだろう、
ということで、図ってみたのがこの写真なわけですね。

説明が長くなりましたが、
要するに、発酵中の醪タンク内部の酸素濃度は6%程度。
もしかしたらもっと低かったかもしれません。
(警報音がうるさくて、測定をやめてしまったので。)

xo3262a_3.jpg

この図は酸素濃度測定器のメーカーHPより引用しましたが、
確かに、6%で「呼吸停止、けいれん、死亡」と書かれています。

「発酵中の醪タンクに落ちたら即死だよ」
って、大袈裟な表現ではなかったんですね。

数値で示されることで、
私たち作業者にとっては、
日々の作業環境が危険なのだということを、
改めて再認識するいい機会となりました。

そして、
当社が酒蔵見学を受け入れていない理由は、
衛生面を考慮していることだけでなく、
こうした危険が近くに存在するからなのです。

事故や怪我は、
意識ひとつで回避できることがほとんどですね。

改めて、自社の作業環境を見回してみて、
危険度合いの割り出しと、
改善方法の検討をしてみたいと思います。


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