私のお腹を3回切った人。
2022.03.06 00:07|naoko@kisoji|
8月に次男を出産した際、
何を思ってどんなことをブログに書き記したのだろうと、
見返してみたら……何も書いていなかった。
待望の長男出産を経て、まだ入院中に、
赤ちゃんのあまりの可愛さと、
この子の人生、支えあえる兄弟がいて欲しいと、
立ち話でしたが、
主治医の先生に二人目の相談をしたんです。
2回お腹切ってるし、
早い目にホルモンバランス戻して、
身体を整えていきましょうね~なんて話で、
その後は長男の苦労が何だったのかと思うほど、
スムーズに次男を授かることができ、
無事に出産に至りました。
それから早7か月。
毎日が初めてで、子育ての余裕もあって
写真もたくさん撮ってるし、色々調べたりして、
7か月までめちゃくちゃ長かった長男と比べ、
あれよあれよという間に次男は大きくなっています。
思い返せば、コロナ禍での妊娠出産で、
入院中は一切の面会もできなかったので、
一人きりの出産と言えばそうだったのですが、
病院は3度目の入院で、先生も助産師さんも
みなさん顔なじみばかり、何の不安もありませんでした。
実は長男の時には麻酔が効きすぎた&血圧が急激に下がり、
呼吸は苦しく、帝王切開の際の記憶がほとんどありません。
遠のく意識の中で産声を聞き、赤ちゃんの顔を見てすぐに、
眠らせてもらい、手術室を出たことすら覚えていない。
次男の時は、同じ麻酔科の先生で、
充分に配慮していただき、意識ばっちりの中での出産に。
お腹を押されて出た瞬間の感覚や産声、顔、
先生たちの声や空気感まで、しっかり覚えています。
誰も立ち会えなかったので、
助産師さんが手術室の中で写真や動画を撮ってくださり、
長男の時にはなかった出産直後の写真も残っています。
しかし退院してからは、長男は甘えん坊になってるし、
子どもひとりと二人ではこれほどまでに大変さが違うのかと、
毎日が体力勝負で、日々疲れが溜まっていきます。
子どもの世話の時間配分や仕事とのバランスも難しく、
毎朝起きるたびに、気合を入れないと身体が付いていきません。
でも、二人の子どもたちが可愛くてかわいくて、
妊娠出産という奇跡に2回も触れることができ、
様々なことに感謝してもしきれないほどですね。
で、本題はここから。
先日、主治医の先生の産後の健診に行ってきました。
主治医のK先生は女医さんですが、
2017年4月に子宮筋腫の手術をしていただいて以来、
2019年10月の長男出産、2021年8月の次男出産、
5年間で合計3回、私のお腹を切って頂いており、
世界中で誰よりも私の子宮のことを知り尽くしている、
大変お世話になっている先生です。
実はこの夏で異動になると聞いていたので、
今回が最後の診察だったのですが。
ひと通り診察が終わって、
今後の方針なんかも話して、最後の最後に、
「今日で最後だよ」と言われたら、
我慢していた涙があふれてきてしまいました。
「よく筋腫の手術決断したね」とも。
K先生がいなかったら、
長男にも次男にも会えていなかったと思う。
妊娠出産という奇跡に触れることすら、
できていなかったかもしれない。
そう思うと、感謝してもしきれないし、
近くの病院に心から信頼できる先生がいると思うから、
安心して妊娠期も過ごせたのは間違いないことです。
長男出産のときに書いた気がしますが、
素晴らしい医療者の皆さんに出会うことができ、
素晴らしいご縁の中で導いて頂くことができ、
こんなに幸せな環境はないと、つくづく感じています。
K先生へ繋いで頂いた、大学病院のH先生にも、
実はすごくすごくお世話になっていて、
感謝してもしきれないのです。
診察室を出る時、
「重大な病気告知したみたいだから、涙拭いて出てね~」
これがK先生との最後のやりとりに。
常にキッパリはっきりした物言いで、
でも患者の話はしっかり聞いてくれて、
診察も丁寧、説明も細かくわかりやすい。
今後のご活躍を期待しながらも、
自分の主治医でなくなってしまうことに、
大きな不安があることは間違いないですね。
ですが、最後の診察のカルテには、
今後のことについても事細かに記しているのがわかり、
本当に最後まで感謝尽くしの、素晴らしい先生です。
心から、ありがとうございました。
ここまでに出会った多くの方とのご縁と、
その皆さんの力添えにより、
長男次男と出会うことができました。
まだまだ、まだまだまだ先の長い子育て。
子ども二人にたくさん教わりながら、
そして、常に感謝を忘れずに、
家族みんなで一緒に成長していきたいと思います。
今回もまた長文になってしまいました。
最後までお付き合い、ありがとうございました。