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小学生の蔵見学

2008.02.06 12:45|naoko@kisoji
先日、地元の小学6年生が蔵見学に来てくれました。

来たのは、以前にもご紹介したヨネシロの田植えから稲刈りを
手伝ってくれた子どもたちです。

稲刈りの様子はこちらから


お酒を飲んだことのある大人たちへは、
見学の仕方や話すことなんかもある程度慣れてきたのですが、
何せ、子どもです。
お酒ってもんが一体何なのかも解らない子どもです。

しばらく色々と頭を悩ませ、
ただ見てもらうだけでは物足りないかなぁと資料を作ることも考え、
当日の見る順序や話す内容も頭の中であーでもないこーでもないと考えたり。

とにかく何か心に残る蔵見学になって欲しいと言うのがありまして…。
言いたいこと、伝えたいことは山ほどあるけど、
まだまだ子どもに酒造り云々を話しても解らないと思ったので、

とにかくとにかく、

『自分が生まれ育った木祖村で日本酒造りが行われているんです。』
『日本酒はお米からできるんです。』

ってことを肌で感じてもらえればよかったのです。
そして、二十歳になった時にふと思い出してもらえればと思うのです。


……と言うわけで、小学生の蔵見学、無事に終了いたしました。

ま、感想から述べますと…。
『小学6年生のパワーに圧倒。好奇心の旺盛さに感激。』
と言う感じです。

一番臨場感のある場面を…と思っていたので、
その日は仕込みの作業に合わせてきてもらいました。

甑からもくもくと蒸気が上がっているところを見つつ、
時間になると甑から蒸米を放冷機へと移動します。

ぶぉぉおおおお!!!と言う音とともに、
放冷機の上を蒸米が流れ、エアーシューターで麹室と仕込タンクへ
米が飛んでいく瞬間を見学してもらいました。

『甑や放冷機の周りは蒸気があったり機械が回っているから、
近付かないでくださ~い!!!』
と注意をしたにも関わらず、やっぱり近くで見たいものですよね。

我先にと、米が流れていく様子を見ては、
きゃっきゃ、きゃっきゃと嬉しそう。
こっちは何かあってはいけないのでヒヤヒヤでしたが。

そしてもちろん蒸米も食べてもらいました。

見ている作業が一体何をしているのかはたぶん解らないと思いますが、
自分が収穫を手伝ったお米だよ、と言うと不思議そうな顔をしながらも、
『へ~』『ふ~ん』なんて頷いていました。

その後、私が今回一番見せたかた発酵途中のタンクへ移動。
櫂を入れると底のほうからガスが出てきて、ポコポコ言います。

『この中で酵母という微生物が生きているんですよ。』
『みんなと同じ様に、このタンクの中で生活しているんですよ。』
『その酵母と言う微生物のお陰でお酒は造られているんです。』って。

当然、そんなこと知っているわけもないし、ちょっと難しかったかな~と思いつつ。

ちなみに作った資料はこんな感じです。




で、最後に皆の前でお話を少しさせてもらい、その時に力作資料(↑)も見てもらいました。

『お酒と言うのは人の力ではなく、酵母や麹菌の力で造ってもらっているんです。』
『私たちは、酵母たちが心地よくお酒造りに専念できるよう、
手助けしてあげる仕事をしているんです。』
とまとめてみました。

発酵途中のタンクをのぞいてもらったのは正解でしたね!!!
呼吸をしている、生きていると言うことが少し伝わったみたいです。

嬉しかったですね~。
最後のお礼の感想を何人かの子が言ってくれたのですが、
『お酒造りに小さな生き物が関わっていると知って驚きました。』とか、
『木祖村でこんなことをしているなんて知りませんでした。』とか、
『早く大きくなってお酒を飲んでみたいと思いました。』とか。

私が伝えたかったことが、ちゃんと伝わったみたいでした。

それにしても、小学生相手と言うのはこちらのパワーもかなり必要。
皆が帰った後は、どっと疲れました(^^ゞ

ホント、こちらこそいい勉強になった蔵見学でした。



◇◇◇こうして酒好きがまた一人育つ…ぐふふ(*^_^*)◇◇◇
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コメント

素晴らしい!!

力作の資料はワタシのようなおじさんにも良いものですね。見て楽しく学べますもん。必要最小限にまとめるのって大変そうです。

ワタシは地元小学校で年に3時間だけですが昔の遊びの授業をしています。疲れるよねぇ。でも、楽しい。今年は校舎建て替えで中止になってしまいガッカリしています。子供からもらうパワーはマッサージとか温泉に行くより効きますよね。ホントにお疲れさまでした。

教えることは学ぶこと

教えてるつもりがその数倍学んでるんだいね。
相手がキラキラ小学生だもの。
いいですね大人になってお酒のみたいという小学生。
中学生ぐらいにになったらなめさせたら・・・

≫bleuさん

コメントバック、めっちゃ遅くなってしまい申し訳ございません(T_T)今回、この話をblogに載せてみて気づいたのですが、結構みなさん小学生や中学生と関わっている方が多いんですよね。例えば塾とか学校、家庭教師もそうですし、ボランティアだったり色々なシーンでみなさん子どもたちと関わりあっているのですね。私も短い時間ではあってもこうして子どもたちと関わりあえるというのは、とってもいい経験になりました。

≫budouyaichanさん

こちらもまたコメントが遅くなり申し訳ございません。この一連の流れの中で、何度か地元の新聞に取材をしていただいたのですが、小学生へのインタビューでは『早く大人になってお酒を飲んでみたいと思います。』と口々に。法律を無視するのであれば、中学生くらいでお酒の味見をしてもらいたいものですが、やはりそれは…(^^ゞ引率の先生の方がまずは出来上がりの酒が楽しみで仕方ないみたいです☆彡
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